マンダリンヒーロー（2020年生、母ナムラナデシコ）

マンダリンヒーロー（2020年3月20日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のShanghai Bobby（当時10歳）と交配したナムラナデシコが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は平野牧場。2022年のハイセイコー記念(地方重賞)に勝利した他、2022年のハイセイコー記念(S1)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、平野牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、東京都馬主会新井浩明によって1,100万円で落札された。

藤田輝信厩舎（大井）へ入厩。

2歳（2022年）

6月9日、デビュー戦は矢野貴之騎手を鞍上に据えて、2歳（大井ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は472kg。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のベリーズフレイバーに9馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月29日、中2週で迎えた2戦目は、2歳（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るササキンダリアを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけてファンの支持に応えた。

10月6日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、2歳戦の155.5万円以上（大井ダート1600m 内回り雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で矢野貴之騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るリコールガーを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

11月16日、中5週で迎えた4戦目は、2歳S1のハイセイコー記念（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で矢野貴之騎手（3戦3勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るポリゴンウェイヴを別次元の末脚でクビ差だけ差し切って負け知らずの4連勝を決めた。

3歳（2023年）

2月23日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、3歳S3の雲取賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で矢野貴之騎手（4戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したヒーローコールを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

8月16日、約6か月の休養明けで迎えた6戦目は、R.クアトロ騎手を鞍上に迎えて、3歳S2の黒潮盃（大井ダート1800m 曇/不良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったヒーローコールに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

9月14日、中3週で迎えた7戦目は、安藤洋一騎手を鞍上に迎えて、3歳S1の戸塚記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったヒーローコールに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

10月1日、中1週で迎えた8戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、3歳M1のダービーグランプリ（盛岡ダート2000m 曇/不良）に出走。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったミックファイアに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

4歳（2024年）

2月12日、約4か月半の休み明けで迎えた9戦目は、Jpn3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

3月19日、中4週で迎えた10戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、隅田川オープン（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったゴダイリキに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

4月9日、中2週で迎えた11戦目は、ブリリアントカップ（大井ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、M2のせきれい賞（盛岡ダート2000m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、勝ったライアンを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

デビュー前

1歳のとき、平野牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、東京都馬主会新井浩明によって1,100万円で落札された。

藤田輝信厩舎（大井）へ入厩。

9月6日、中8週で迎えた13戦目は、多摩オープン（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（5戦4勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月16日、中5週で迎えた14戦目は、マイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は安藤洋一騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。