ライアン（2019年生、母ライアンズチャーム）

ライアン（2019年5月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「人名より」。毛色は青鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時17歳）と交配したライアンズチャームが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡日高町、生産者は有限会社エスティファーム。2021年の平和賞(S3)に勝利した他、2022年の羽田盃(S1)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小久保智厩舎（浦和）へ入厩。

2歳（2021年）

7月2日、デビュー戦は森泰斗騎手を鞍上に据えて、2歳戦のドリームチャレンジ（浦和ダート800m 雨/不良）に出走。馬体重は466kg。6頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のモンバイトに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月31日、中8週で迎えた2戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のシャイニングメモリー賞（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

9月22日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、2歳戦の新生特別（浦和ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るピンクプラムを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月21日、中3週で迎えた4戦目は、2歳戦の新鋭特別（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のバイザウェイをアタマ差振り切って単勝一倍台の評価に応えた。

10月27日、連闘で迎えた5戦目は、2歳S3の平和賞（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で今野忠成騎手（3戦2勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマイブレイブを半馬身振り切って制した。

12月15日、中6週で迎えた6戦目は、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で今野忠成騎手（4戦3勝）。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に終わった。

3歳（2022年）

2月10日、中7週で迎えた7戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、3歳S3の雲取賞（大井ダート1800m 雪/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

4月6日、中7週で迎えた8戦目は、3歳S3のクラウンカップ（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は今野忠成騎手（5戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に敗れた。

5月12日、中4週で迎えた9戦目は、3歳S1の羽田盃（大井ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（6戦3勝）。15頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では目覚ましい伸びを見せたが、伸びてきたミヤギザオウ決め手に屈してクビ差の2着となった。

6月8日、中3週で迎えた10戦目は、3歳S1の東京ダービー（大井ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（7戦3勝）。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい15着に敗れた。

8月17日、中9週で迎えた11戦目は、3歳S2の黒潮盃（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で今野忠成騎手（8戦3勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、4着に終わった。

9月15日、中3週で迎えた12戦目は、3歳S1の戸塚記念（川崎ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は森泰斗騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

10月2日、中1週で迎えた13戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、3歳M1のダービーグランプリ（盛岡ダート2000m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

11月2日、中3週で迎えた14戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の楠賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

4歳（2023年）

2月14日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、早春賞（浦和ダート2000m 晴/不良）に出走。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

3月8日、中2週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた16戦目は、達城龍次騎手を鞍上に迎えて、ブリリアントカップトライアル（大井ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

8月30日、約6か月の休み明けで迎えた17戦目は、ハンデ戦の初秋特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は森泰斗騎手（2戦1勝）。6頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に終わった。

10月3日、中4週で迎えた18戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、イヴニングスター賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に終わった。

5歳（2024年）

1月13日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた19戦目は、大江原圭騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。7着に終わった。

2月11日、中3週で迎えた20戦目は、伴啓太騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。11着に終わった。

3月2日、中2週で迎えた21戦目は、井上敏樹騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/稍重）に出走。11頭立ての11番人気で大外11番ゲートからスタート。11着に終わった。

4月14日、中5週で迎えた22戦目は、M3の赤松杯（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は山本聡哉騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったグランコージーに詰め切れず、4馬身差の2着となった。