グランコージー（2017年生、母アドマイヤプルート）

グランコージー（2017年4月28日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のベルシャザール（当時9歳）と交配したアドマイヤプルートが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は青森県、生産者はマルシチ牧場。2020年のダイヤモンドカップ(M1)に勝利した他、2020年のダイヤモンドカップ(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、マルシチ牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、K’SInternationalによって388.8万円で落札された。

櫻田康二厩舎（盛岡）へ入厩。

2歳（2019年）

6月2日、デビュー戦は鈴木祐騎手を鞍上に据えて、2歳戦のファーストステップ（盛岡芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は469kg。5頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきり、で一団を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアルソミトラに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月13日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳（盛岡ダート1200m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で鈴木祐騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を爆発させて、最後は2着のフェイドハードをクビ差振り切って2勝目を獲得した。

9月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、2歳戦のフューチャーステップ（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鈴木祐騎手（2戦2勝）。6頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトキノマチスに6馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

10月13日、中1週で迎えた4戦目は、2歳M2の若駒賞（盛岡ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で鈴木祐騎手（3戦3勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで持ち堪えて、最後は2着のエイシンハルニレに3馬身の差をつけて負け知らずの4連勝を決めた。

11月10日、中3週で迎えた5戦目は、2歳M1の南部駒賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で鈴木祐騎手（4戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。

12月9日、中3週で迎えた6戦目は、2歳M3の寒菊賞（水沢ダート1600m 晴/不良）に57kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で鈴木祐騎手（5戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて、最後は2着のシンボに2馬身の差をつけて5勝目を獲得した。

3歳（2020年）

4月15日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた7戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、3歳S3のクラウンカップ（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。14頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

5月3日、中2週で迎えた8戦目は、3歳地方重賞のダイヤモンドカップ（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は鈴木祐騎手（6戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフレッチャビアンカに9馬身の差をつけて6勝目を奪取した。

6月7日、中4週で迎えた9戦目は、3歳地方重賞の東北優駿（岩手ダービー）（盛岡ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木祐騎手（7戦6勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

9月6日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、3歳地方重賞の不来方賞（盛岡ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鈴木祐騎手（8戦6勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

10月4日、中3週で迎えた11戦目は、3歳地方重賞のダービーグランプリ（盛岡ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で鈴木祐騎手（9戦6勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の勝負根性でゴールまで勇戦し、最後はピアノマンと並んで3着同着となった。

11月8日、中4週で迎えた12戦目は、3歳地方重賞のイーハトーブマイル（盛岡ダート1600m 小雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で鈴木祐騎手（10戦6勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

4歳（2021年）

10月28日、約12か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた13戦目は、総の国記念（船橋ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は本田正重騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に敗れた。

12月1日、中4週で迎えた14戦目は、アンスリウム賞（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい11着に敗れた。

5歳（2022年）

1月13日、中5週で迎えた15戦目は、鯛ノ浦特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で本田正重騎手（3戦0勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のゴールデンサイクルに5馬身の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

2月4日、中2週で迎えた16戦目は、しずおか早春特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で本田正重騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のアンダープロミスに3馬身の差をつけて8勝目を手に入れた。

3月22日、中6週で迎えた17戦目は、早春賞（船橋ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で本田正重騎手（5戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

5月8日、中6週で迎えた18戦目は、M1のシアンモア記念（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は鈴木祐騎手（11戦6勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、伸びてきたヴァケーション決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

6月19日、中5週で迎えた19戦目は、M1の一條記念みちのく大賞典（水沢ダート2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木祐騎手（12戦6勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

10月9日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、M3のいしがきマイラーズオープン（盛岡芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で鈴木祐騎手（13戦6勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて8着に敗れた。

11月7日、中3週で迎えた21戦目は、晩秋特別（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で鈴木祐騎手（14戦6勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一気に末脚を伸ばして、最後は2着のヴォウジラールに1馬身の差をつけて9勝目をマークした。

12月5日、中3週で迎えた22戦目は、M2のトウケイニセイ記念（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で鈴木祐騎手（15戦7勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は勢いを失って5着に敗れた。

12月31日、中3週で迎えた23戦目は、M1の桐花賞（水沢ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で鈴木祐騎手（16戦7勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入った。

6歳（2023年）

2月21日、中6週で迎えた24戦目は、フェブラリー賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は本田正重騎手（6戦2勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のルノワールに1馬身の差をつけて10勝目を達成した。

4月4日、中5週で迎えた25戦目は、スパーキングマイラーズチャレンジ（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（7戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

5月12日、中4週で迎えた26戦目は、エメラルド賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田正重騎手（8戦3勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ハナを取り切り、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

6月8日、中3週で迎えた27戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、ゆりかもめオープン（大井ダート1600m 内回り雨/稍重）に出走。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪い、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず3着に沈んだ。

8月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた28戦目は、処暑特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は本田正重騎手（9戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

9月22日、中3週で迎えた29戦目は、内濠賞（大井ダート1650m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（10戦3勝）。7頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

11月6日、中5週で迎えた30戦目は、晩秋特別（盛岡ダート1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は鈴木祐騎手（17戦7勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のゼットセントラルに5馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

12月3日、中3週で迎えた31戦目は、M2のトウケイニセイ記念（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木祐騎手（18戦8勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

12月30日、中3週で迎えた32戦目は、スプリント特別（水沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で鈴木祐騎手（19戦8勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったケープライトに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

7歳（2024年）

3月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた33戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、弥生特別（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のブローヴェイスに5馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月14日、中3週で迎えた34戦目は、坂口裕一騎手を鞍上に迎えて、M3の赤松杯（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のライアンに4馬身の差をつけて勝利数を13に伸ばす