フレッチャビアンカ（2017年生、母スイートスズラン）

フレッチャビアンカ（2017年3月30日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のキンシャサノキセキ（当時14歳）と交配したスイートスズランが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はシンボリ牧場。2021年の東京記念(地方重賞)に勝利した他、2021年の東京記念(S1)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、シンボリ牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、大久保和夫によって712.8万円で落札された。

村上正和厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2019年）

8月14日、デビュー戦は井上俊彦騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は442kg。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず4着に終わった。

8月28日、中1週で迎えた2戦目は、2歳（門別ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で井上俊彦騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

9月10日、中1週で迎えた3戦目は、2歳（門別ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で井上俊彦騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

9月24日、中1週で迎えた4戦目は、2歳（門別ダート1600m 内回り晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で井上俊彦騎手（3戦0勝）。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったフリタイムに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

10月9日、中1週で迎えた5戦目は、2歳（門別ダート1600m 内回り晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で井上俊彦騎手（4戦0勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のロータステソーロに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月23日、中1週で迎えた6戦目は、2歳（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で井上俊彦騎手（5戦1勝）。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立ち、で一団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

11月6日、中1週で迎えた7戦目は、2歳（門別ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で井上俊彦騎手（6戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3歳（2020年）

1月9日、中8週で迎えた8戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のジュエルミネーション宝石色の輝きを。（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったキーラーヴォッヘに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

2月10日、中4週で迎えた9戦目は、3歳（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で矢野貴之騎手（1戦0勝）。6頭立ての2番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく3着に敗れた。

3月20日、中5週で迎えた10戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の奥州弥生賞（水沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシーサンプーターに約10馬身の大差をつけて1番人気に応えた。

4月5日、中1週で迎えた11戦目は、3歳地方重賞のスプリングカップ（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（1戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマルケイヘイローに6馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

5月3日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた12戦目は、3歳地方重賞のダイヤモンドカップ（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったグランコージーに詰め切れず、9馬身差の2着に敗北した。

6月7日、中4週で迎えた13戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の東北優駿（岩手ダービー）（盛岡ダート2000m 曇/良）に出走。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のピアノマンに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月6日、約3か月の休み明けで迎えた14戦目は、3歳地方重賞の不来方賞（盛岡ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高松亮騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のピアノマンに1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

10月4日、中3週で迎えた15戦目は、3歳地方重賞のダービーグランプリ（盛岡ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で高松亮騎手（2戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のティーズダンクに4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月7日、中8週で馬体重を前走から17kg増やして迎えた16戦目は、地方重賞の北上川大賞典（水沢ダート2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で高松亮騎手（3戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったエンパイアペガサスに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月31日、中2週で迎えた17戦目は、地方重賞の桐花賞（水沢ダート2000m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で高松亮騎手（4戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

4歳（2021年）

3月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、柏の葉オープン（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

4月22日、中4週で迎えた19戦目は、幸オープン（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は矢野貴之騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったアングライフェンに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

6月18日、中7週で迎えた20戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、中原オープン（川崎ダート2000m 晴/重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るジョーグランツを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて7勝目をつかんだ。

8月4日、中6週で迎えた21戦目は、東京記念トライアル（大井ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたサトノプライム決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

9月8日、中4週で迎えた22戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、S1の東京記念（大井ダート2400m 雨/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエメリミットをクビ差振り切って8勝目を掴み取った。

5歳（2022年）

1月3日、約4か月の休み明けで迎えた23戦目は、S3の報知オールスターカップ（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦1勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

2月9日、中4週で迎えた24戦目は、S2の金盃（大井ダート2600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のセイカメテオポリスを半馬身振り切って勝利をモノにする

3月23日、中5週で迎えた25戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、Jpn2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 曇/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

7月28日、約4か月の休養明けで迎えた26戦目は、東京記念トライアル（大井ダート2400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田譲治騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が冴えず4着に敗れた。

9月7日、中5週で迎えた27戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、S1の東京記念（大井ダート2400m 雨/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6歳（2023年）

7月6日、約10か月の休み明けで迎えた28戦目は、スパーキングサマーチャレンジ（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（3戦2勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に敗れた。

8月1日、中3週で迎えた29戦目は、東京記念トライアル（大井ダート2400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（4戦2勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

9月6日、中4週で迎えた30戦目は、S1の東京記念（大井ダート2400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（5戦2勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。