エメリミット（2017年生、母プーカ）

エメリミット（2017年4月30日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時18歳）と交配したプーカが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は飯岡牧場。2020年の東京ダービー(S1)に勝利した他、2020年の東京ダービー(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、飯岡牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、千葉県馬主会太盛によって561.6万円で落札された。

林正人厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2019年）

8月9日、デビュー戦は山口達弥騎手を鞍上に据えて、2歳戦のハイビスカスデビュー（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

9月5日、中3週で迎えた2戦目は、2歳（川崎ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で山口達弥騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るグローリアスグナーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は約14馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

10月8日、中4週で迎えた3戦目は、2歳（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で山口達弥騎手（2戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナに立ち、ユッタリとしたペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブルーヘスターに4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

10月30日、中2週で迎えた4戦目は、2歳S3の平和賞（全日本優オープン（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で山口達弥騎手（3戦2勝）。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

11月25日、中3週で迎えた5戦目は、2歳戦の新風特別（浦和ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で山口達弥騎手（4戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

12月27日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、2歳戦の白鳥特別（大井ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で山口達弥騎手（5戦2勝）。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

3歳（2020年）

1月7日、中1週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた7戦目は、3歳戦のアジュディミツオー・メモリアル（船橋ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で山口達弥騎手（6戦2勝）。5頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では異次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のウタマロに3馬身の差をつけて3勝目を挙げた。

2月11日、中4週で迎えた8戦目は、3歳戦のフリオーソ・メモリアル（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で山口達弥騎手（7戦3勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のシナノパワーに5馬身の差をつけて制した。

3月11日、中3週で迎えた9戦目は、3歳戦のSPAT4PPキャンペーン賞（船橋ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で山口達弥騎手（8戦4勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るプレストルーチェを次元の違う末脚で交わし去り、最後は8馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

4月15日、中4週で迎えた10戦目は、3歳S3のクラウンカップ（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で山口達弥騎手（9戦5勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

5月6日、中2週で迎えた11戦目は、3歳S2の東京湾カップ（船橋ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で山口達弥騎手（10戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では弾けるような伸びで驀進したが、伸びてきたマンガン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

6月3日、中3週で迎えた12戦目は、3歳S1の東京ダービー（大井ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で山口達弥騎手（11戦5勝）。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のマンガンをクビ差振り切って6勝目をマークした。

7月8日、中4週で迎えた13戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は13戦連続で山口達弥騎手（12戦6勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

12月2日、約5か月の休養明けで迎えた14戦目は、3歳オープンのハートビートダービー（船橋ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で山口達弥騎手（13戦6勝）。6頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって5着に敗れた。

4歳（2021年）

1月3日、中4週で迎えた15戦目は、S3の報知オールスターカップ（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で山口達弥騎手（14戦6勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

2月11日、中5週で迎えた16戦目は、S3の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で山口達弥騎手（15戦6勝）。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

3月16日、中4週で迎えた17戦目は、柏の葉オープン（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で山口達弥騎手（16戦6勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

4月13日、中3週で迎えた18戦目は、S3のブリリアントカップ（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は18戦連続で山口達弥騎手（17戦6勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

6月24日、中9週で馬体重を前走から19kg増やして迎えた19戦目は、短夜賞（船橋ダート2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は19戦連続で山口達弥騎手（18戦6勝）。7頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るキングガンズラングを交わし去り、最後は1馬身の差をつけて制した。

7月19日、中3週で迎えた20戦目は、ひまわり賞（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は20戦連続で山口達弥騎手（19戦7勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったリッカルドに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

9月8日、中6週で迎えた21戦目は、S1の東京記念（大井ダート2400m 雨/重）に出走。鞍上は21戦連続で山口達弥騎手（20戦7勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、伸びてきたフレッチャビアンカ決め手に屈してクビ差の2着となった。

10月20日、中5週で迎えた22戦目は、S3の埼玉新聞栄冠賞（浦和ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は22戦連続で山口達弥騎手（21戦7勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

5歳（2022年）

1月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、チバテレ盃（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は23戦連続で山口達弥騎手（22戦7勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では決め手が足りず11着に敗れた。

2月9日、中3週で迎えた24戦目は、S2の金盃（大井ダート2600m 晴/良）に出走。鞍上は24戦連続で山口達弥騎手（23戦7勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。逃げを打ち、かなり遅いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

3月23日、中5週で迎えた25戦目は、Jpn2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 曇/不良）に出走。鞍上は25戦連続で山口達弥騎手（24戦7勝）。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

5月3日、中5週で迎えた26戦目は、皐月盃（船橋ダート2200m 晴/重）に出走。鞍上は26戦連続で山口達弥騎手（25戦7勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のガッツで最後まで奮戦したが、勝ったアトミックフォースに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

6月2日、中3週で迎えた27戦目は、地方重賞の六甲盃（園田ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は27戦連続で山口達弥騎手（26戦7勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

7月22日、中6週で迎えた28戦目は、ひまわり賞（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は28戦連続で山口達弥騎手（27戦7勝）。5頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで突き抜け、最後は2着のキタノオクトパスに5馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

8月24日、中4週で迎えた29戦目は、フリオーソレジェンドカップ（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は29戦連続で山口達弥騎手（28戦8勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

9月7日、中1週で迎えた30戦目は、S1の東京記念（大井ダート2400m 雨/良）に出走。鞍上は30戦連続で山口達弥騎手（29戦8勝）。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

10月19日、中5週で迎えた31戦目は、S3の埼玉新聞栄冠賞（浦和ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は31戦連続で山口達弥騎手（30戦8勝）。12頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に終わった。

6歳（2023年）

3月16日、約5か月の休み明けで迎えた32戦目は、S2のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は32戦連続で山口達弥騎手（31戦8勝）。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

4月13日、中3週で迎えた33戦目は、柏の葉オープン（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は33戦連続で山口達弥騎手（32戦8勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず4着に終わった。

5月4日、中2週で迎えた34戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は34戦連続で山口達弥騎手（33戦8勝）。13頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

6月1日、中3週で迎えた35戦目は、’23 武蔵国オープン（浦和ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は35戦連続で山口達弥騎手（34戦8勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

6月21日、中2週で迎えた36戦目は、短夜賞（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は36戦連続で山口達弥騎手（35戦8勝）。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

7月21日、中3週で迎えた37戦目は、藤本現暉騎手を鞍上に迎えて、ひまわり賞（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。6頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るブリッグオドーンを3/4馬身差し切って制した。

8月9日、中2週で迎えた38戦目は、S3のフリオーソレジェンドカップ（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は山口達弥騎手（36戦8勝）。12頭立ての10番人気で大外12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

9月28日、中6週で迎えた39戦目は、千葉ダート1800（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口達弥騎手（37戦8勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に敗れた。