キタノオクトパス（2017年生、母ヒロアンジェロ）

キタノオクトパス（2017年4月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+母系の活躍馬より」。毛色は鹿毛。種牡馬のフェノーメノ（当時8歳）と交配したヒロアンジェロが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は見上牧場。2020年のジャパンダートダービー(Jpn1)で3着に入った他、2022年の生田オープンに勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高木登厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

11月3日、デビュー戦は菅原明良騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。馬体重は542kg。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のギャラクシーソウルに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月8日、中4週で迎えた2戦目は、2歳1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で菅原明良騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3歳（2020年）

4月4日、約4か月の休み明けで迎えた3戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったヴォートルエローを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

4月19日、中1週で迎えた4戦目は、3歳1勝クラス（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、ダノンファストに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

5月9日、中2週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のファイヴレターを3/4馬身振り切ってファンの支持に応えた。

6月21日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

7月8日、中1週で迎えた7戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で田辺裕信騎手（4戦1勝）。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

9月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラスの鋸山特別（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で田辺裕信騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアルーフクライに5馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

11月23日、中8週で迎えた9戦目は、3歳以上3勝クラスの晩秋ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で田辺裕信騎手（6戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい15着に敗れた。

12月5日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの北総ステークス（中山ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で田辺裕信騎手（7戦2勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に敗れた。

4歳（2021年）

6月19日、約6か月半の休養明けで迎えた11戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神ダート1800m 小雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず10着に終わった。

7月11日、中2週で迎えた12戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの天の川ステークス（福島ダート1700m 曇/重）に出走。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、勝ったエブリワンブラックにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

8月1日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの柳都ステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（8戦2勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。

9月4日、中4週で迎えた14戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの古町ステークス（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に敗れた。

10月17日、中5週で迎えた15戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの平城京ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚にキレが無く11着に終わった。

5歳（2022年）

1月12日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から19kg増やして迎えた16戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、チバテレ盃（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るブリッグオドーンを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って4勝目を挙げた。

2月16日、中4週で迎えた17戦目は、S3の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で張田昂騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったギガキングに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

4月7日、中6週で迎えた18戦目は、幸オープン（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で張田昂騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、ランリョウオーにハナ差交わされて2着に甘んじた。

4月26日、中2週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた19戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、’22 武蔵国オープン（浦和ダート2000m 雨/稍重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では逸出した伸びを見せたが、ランリョウオーに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

5月25日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた20戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、S1の大井記念（大井ダート2000m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

6月22日、中3週で迎えた21戦目は、短夜賞（船橋ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は張田昂騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったギガキングにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

7月22日、中3週で迎えた22戦目は、ひまわり賞（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で張田昂騎手（4戦1勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、極端なハイペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でなんとか走り抜いたが、勝ったエメリミットに詰め切れず、5馬身差の2着に敗れた。

11月10日、約3か月半の休養明けで迎えた23戦目は、生田オープン（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で張田昂騎手（5戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のブラヴールを半馬身振り切って5勝目を手に入れた。

12月8日、中3週で迎えた24戦目は、S2の勝島王冠（大井ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で張田昂騎手（6戦2勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に敗れた。

6歳（2023年）

1月3日、中3週で迎えた25戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、S3の報知オールスターカップ（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

2月2日、中3週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた26戦目は、多摩川オープン（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は張田昂騎手（7戦2勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

7歳（2024年）

2月8日、約12か月半の休み明けで迎えた27戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、駿麗賞（船橋ダート1700m 晴/重）に出走。8頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に終わった。

3月12日、中4週で迎えた28戦目は、日吉オープン（川崎ダート2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はバテてしまい7着に終わった。