エブリワンブラック（2017年生、母シュガーハート）

エブリワンブラック（2017年4月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「みなさん+父名の一部より」。毛色は鹿毛。種牡馬のブラックタイド（当時16歳）と交配したシュガーハートが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はヤナガワ牧場。2022年のダイオライト記念(Jpn2)で2着に入った他、2021年の師走ステークス(オープンハンデ)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ヤナガワ牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、DMM.comによって1億5,660万円で落札された。

ＤＭＭバヌーシーにて総額4億3,481万円（4.4万×9882口）で一口馬主が募集された。

武幸四郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

10月27日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は496kg。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では稲妻のような末脚を発揮し、3着に入った。

11月24日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝2000m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

3歳（2020年）

1月13日、中6週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が冴えず9着に敗れた。

3月14日、中8週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京ダート1900m 雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。

3月20日、連闘で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月4日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線に入ると、前で粘るニホンピロストームを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って未勝利勝ちを決めた。

6月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラスの奥尻特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（6戦1勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

7月4日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラスの臥牛山特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で武豊騎手（7戦1勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月25日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で武豊騎手（8戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したフクノワイルドにアタマ差届かず2着に甘んじた。

8月8日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で武豊騎手（9戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

4歳（2021年）

1月11日、約5か月の休養明けで迎えた11戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、抜け出したラヴィンフォールにクビ差届かず2着に惜敗した。

1月23日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上1勝クラス（中京ダート1900m 雨/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（10戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

3月6日、中5週で迎えた13戦目は、4歳以上1勝クラス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（11戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したシンゼンデレヤにハナ差届かず2着に甘んじた。

4月4日、中3週で迎えた14戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（阪神ダート2000m 小雨/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のサウザンドスマイルに2馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

4月17日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

6月20日、中8週で迎えた16戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの鷹取特別（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアジャストザルートを鮮やかな末脚でクビ差だけ差し切って3勝目を挙げた。

7月11日、中2週で迎えた17戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの天の川ステークス（福島ダート1700m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のキタノオクトパスに3馬身の差をつけて4勝目を手にした。

9月19日、中9週で迎えた18戦目は、ラジオ日本賞（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

10月2日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（中京ダート1900m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は浜中俊騎手（1戦1勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

10月16日、中1週で迎えた20戦目は、太秦ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（12戦1勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

11月28日、中5週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのカノープスステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

12月11日、中1週で迎えた22戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

12月28日、中1週で迎えた23戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。競走中止となった。

5歳（2022年）

2月6日、中5週で迎えた24戦目は、関門橋ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。

3月10日、中4週で迎えた25戦目は、Jpn3の名古屋大賞典（名古屋ダート1900m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

3月23日、中1週で迎えた26戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、Jpn2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 曇/不良）に出走。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したノーヴァレンダを捕まえ切れず、2馬身半差の2着となった。

6月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた27戦目は、スレイプニルステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では速い脚を使えず10着に敗れた。

7月10日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

9月18日、中9週で迎えた29戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ラジオ日本賞（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線ではいい脚を見せられず15着に終わった。

10月1日、中1週で迎えた30戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシリウスステークス（中京ダート1900m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に終わった。

10月30日、中3週で迎えた31戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず14着に終わった。

6歳（2023年）

2月25日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた32戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場なく13着に終わった。

2023年3月24日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

5月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた33戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、S1の大井記念（大井ダート2000m 晴/重）に出走。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

6月21日、中3週で迎えた34戦目は、短夜賞（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

7月28日、中4週で迎えた35戦目は、藤本現暉騎手を鞍上に迎えて、橘オープン（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き9着に終わった。

9月28日、中8週で迎えた36戦目は、桜井光輔騎手を鞍上に迎えて、千葉ダート1800（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

11月9日、中5週で迎えた37戦目は、富士見オープン（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は藤本現暉騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

12月7日、中3週で迎えた38戦目は、S2の勝島王冠（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤本現暉騎手（2戦0勝）。15頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では決め手に欠いて12着に終わった。

7歳（2024年）

4月3日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた39戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で藤本現暉騎手（3戦0勝）。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。