フクノワイルド（2016年生、母ローレルアイ）

フクノワイルド（2016年4月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ワイルドな幸福が訪れますように」。毛色は鹿毛。種牡馬のエスポワールシチー（当時11歳）と交配したローレルアイが17歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は青森県、生産者はワールドファーム。主な勝ち鞍は2020年の3歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

杉山晴紀厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

7月29日、デビュー戦は加藤祥太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

9月1日、中4週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で加藤祥太騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のロマンティコを3/4馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

12月16日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

3歳（2019年）

1月6日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は加藤祥太騎手（2戦1勝）。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では速い脚を使えず12着に終わった。

2月23日、中6週で迎えた5戦目は、3歳500万下のくすのき賞（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で加藤祥太騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

4月6日、中5週で迎えた6戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

5月4日、中3週で迎えた7戦目は、3歳500万下のわらび賞（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は加藤祥太騎手（4戦1勝）。13頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ハナを取り切り、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて6着に終わった。

7月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤祥太騎手（5戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、リードを2馬身以上確保して、緩やかなペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に沈んだ。

8月17日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で加藤祥太騎手（6戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

9月1日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で加藤祥太騎手（7戦1勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、ブラックカードに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

10月6日、中4週で迎えた11戦目は、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で加藤祥太騎手（8戦1勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は減速してしまい14着に敗れた。

4歳（2020年）

7月25日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた12戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のエブリワンブラックをアタマ差振り切って休み明け初戦を物にした。

8月8日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの桑園特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

8月23日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上2勝クラスの大通公園特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦1勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

8月30日、連闘で迎えた15戦目は、3歳以上2勝クラスの苫小牧特別（札幌ダート1700m 小雨/不良）に出走。鞍上は加藤祥太騎手（9戦1勝）。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

5歳（2021年）

2月13日、約5か月半の休み明けで迎えた16戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの和布刈特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に終わった。

2月27日、中1週で迎えた17戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの早鞆特別（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、5着に入り込んだ。

3月28日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上2勝クラスの四日市特別（中京ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が振るわず14着に敗れた。

4月11日、中1週で迎えた19戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの吹田特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

7月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの檜山特別（函館ダート1700m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は斎藤新騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。