ランリョウオー（2018年生、母ファビラスタイム）

ランリョウオー（2018年3月13日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のパイロ（当時13歳）と交配したファビラスタイムが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は桜井牧場。2020年の全日本2歳優駿(Jpn1)で2着に入った他、2022年の東京記念(S1)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、桜井牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、糸井政三によって756万円で落札された。

小久保智厩舎（浦和）へ入厩。

2歳（2020年）

5月29日、デビュー戦は橋本直哉騎手を鞍上に据えて、2歳戦のドリームチャレンジ（浦和ダート800m 晴/良）に出走。馬体重は465kg。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のクマサンニデアッタに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月24日、中7週で迎えた2戦目は、2歳戦の新星特別（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で橋本直哉騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトーセンダーウィンに1馬身半の差をつけて2勝目をマークした。

8月12日、中2週で迎えた3戦目は、2歳戦の新選特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本直哉騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したジョーロノにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月22日、中5週で迎えた4戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の新生特別（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロードオブザチェコに9馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

10月6日、中1週で迎えた5戦目は、2歳戦のJBC2歳優駿チャレンジ（大井ダート1800m 曇/良）に57kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（1戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るグロリアスシティを次元の違う末脚で交わし去り、最後は約13馬身の大差をつけて勝利を手中に収めた。

11月17日、中5週で迎えた6戦目は、2歳S1のハイセイコー記念（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本橋孝太騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったアランバローズに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月16日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で本橋孝太騎手（3戦2勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったアランバローズに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

3歳（2021年）

2月18日、中8週で迎えた8戦目は、3歳S3の雲取賞（大井ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で本橋孝太騎手（4戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のトランセンデンスに3馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

3月24日、中4週で迎えた9戦目は、3歳S2の京浜盃（大井ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で本橋孝太騎手（5戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場なく5着に敗れた。

4月29日、中4週で迎えた10戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、3歳S1の羽田盃（大井ダート1800m 雨/重）に出走。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入った。

12月16日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた11戦目は、麻生オープン（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は本橋孝太騎手（6戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。最後はバテてしまい11着に敗れた。

4歳（2022年）

1月2日、中1週で迎えた12戦目は、大師オープン（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（7戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のマイネルナイペスに3馬身の差をつけて優勝

2月3日、中4週で迎えた13戦目は、多摩川オープン（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本橋孝太騎手（8戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

4月7日、中8週で迎えた14戦目は、幸オープン（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で本橋孝太騎手（9戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るキタノオクトパスを自慢の末脚でハナ差だけ差し切って7勝目を獲得した。

4月26日、中2週で迎えた15戦目は、’22 武蔵国オープン（浦和ダート2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で本橋孝太騎手（10戦5勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るキタノオクトパスを別次元の末脚で3/4馬身差し切って8勝目を獲得した。

5月25日、中3週で迎えた16戦目は、S1の大井記念（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で本橋孝太騎手（11戦6勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のノンコノユメを3/4馬身振り切って9勝目を手中に収めた。

9月7日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、S1の東京記念（大井ダート2400m 雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で本橋孝太騎手（12戦7勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のセイカメテオポリスを3/4馬身振り切って破竹の4連勝を決めた。

10月19日、中5週で迎えた18戦目は、S3の埼玉新聞栄冠賞（浦和ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は8戦連続で本橋孝太騎手（13戦8勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

11月23日、中4週で迎えた19戦目は、Jpn2の浦和記念（浦和ダート2000m 雨/不良）に出走。鞍上は9戦連続で本橋孝太騎手（14戦8勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に敗れた。

5歳（2023年）

2月22日、約3か月の休み明けで迎えた20戦目は、S2の金盃（大井ダート2600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で本橋孝太騎手（15戦8勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。逃げを打ち、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

4月20日、中7週で迎えた21戦目は、S3のブリリアントカップ（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で本橋孝太騎手（16戦8勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のスワーヴアラミスを3/4馬身振り切って勝利数を11に伸ばす

5月24日、中4週で迎えた22戦目は、S1の大井記念（大井ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は12戦連続で本橋孝太騎手（17戦9勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

6月28日、中4週で迎えた23戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で本橋孝太騎手（18戦9勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

9月6日、中9週で迎えた24戦目は、S1の東京記念（大井ダート2400m 曇/重）に出走。鞍上は14戦連続で本橋孝太騎手（19戦9勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。端に立つ形となり、極端なスローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、セイカメテオポリスに3/4馬身交わされて2着となった。

10月18日、中5週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた25戦目は、S3の埼玉新聞栄冠賞（浦和ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で本橋孝太騎手（20戦9勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪い、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、ジョエルにクビ差交わされて2着に甘んじた。

11月15日、中3週で迎えた26戦目は、S2のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は16戦連続で本橋孝太騎手（21戦9勝）。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったスマイルウィに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

12月7日、中2週で迎えた27戦目は、S2の勝島王冠（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で本橋孝太騎手（22戦9勝）。15頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

6歳（2024年）

1月24日、中6週で迎えた28戦目は、S2の金盃（大井ダート2600m 晴/重）に出走。鞍上は18戦連続で本橋孝太騎手（23戦9勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のセイカメテオポリスをアタマ差振り切って勝利数を12に伸ばす

4月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた29戦目は、ブリリアントカップ（大井ダート1800m 曇/不良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は19戦連続で本橋孝太騎手（24戦10勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。