ピアノマン（2017年生、母エムワイスカレット）

ピアノマン（2017年2月14日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のベルシャザール（当時9歳）と交配したエムワイスカレットが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は新生ファーム。2020年のやまびこ賞(地方重賞)に勝利した他、2020年のやまびこ賞(M2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松本隆宏厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2019年）

5月22日、デビュー戦は山本咲希到騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は510kg。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のシルバーサークルを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

8月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のアブクマポーロ・メモリアル（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るオニキリマルを凄まじい末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて優勝

8月29日、中2週で迎えた3戦目は、2歳戦のシーチャリオット・メモリアル（平和賞TR（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したレイワデジタルを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

9月23日、中3週で迎えた4戦目は、2歳戦のトーシンブリザード・メモリアル（平和賞T（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったマンガンにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

10月7日、中1週で迎えた5戦目は、2歳戦の新生特別（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で今野忠成騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のファルコンウィングに1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

10月30日、中2週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた6戦目は、2歳S3の平和賞（全日本優オープン（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で今野忠成騎手（4戦2勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

11月13日、中1週で馬体重を前走から13kg絞って迎えた7戦目は、2歳S2のハイセイコー記念（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で今野忠成騎手（5戦2勝）。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

12月27日、中5週で迎えた8戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の白鳥特別（大井ダート1800m 晴/重）に57kgの斤量を背負って出走。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり9着に敗れた。

3歳（2020年）

1月15日、中2週で迎えた9戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞のニューイヤーカップ（浦和ダート1600m 晴/重）に出走。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

2月6日、中2週で迎えた10戦目は、3歳地方重賞の雲取賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は石崎駿騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場を作れず13着に終わった。

2月18日、中1週で迎えた11戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の若盛特別（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のモリデンスターを3/4馬身振り切って4勝目をゲットした。

3月18日、中3週で迎えた12戦目は、3歳地方重賞の京浜盃（大井ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山本聡哉騎手（1戦1勝）。14頭立ての13番人気で大外14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では見せ場を作れず13着に終わった。

6月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の東北優駿（岩手ダービー）（盛岡ダート2000m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったフレッチャビアンカにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

7月28日、中6週で迎えた14戦目は、3歳地方重賞のやまびこ賞（盛岡ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は山本聡哉騎手（2戦1勝）。6頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のグランメガスマイルに4馬身の差をつけて5勝目を掴み取った。

9月6日、中5週で迎えた15戦目は、3歳地方重賞の不来方賞（盛岡ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本聡哉騎手（3戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったフレッチャビアンカにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

10月4日、中3週で迎えた16戦目は、3歳地方重賞のダービーグランプリ（盛岡ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山本聡哉騎手（4戦2勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、最後はグランコージーと並んで3着同着となった。

11月8日、中4週で迎えた17戦目は、3歳地方重賞のイーハトーブマイル（盛岡ダート1600m 小雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で山本聡哉騎手（5戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

12月7日、中3週で迎えた18戦目は、地方重賞の北上川大賞典（水沢ダート2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で山本聡哉騎手（6戦2勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天資のガッツでゴールまで力戦したが、3着に終わった。

4歳（2021年）

3月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた19戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、日吉オープン（川崎ダート2000m 雨/稍重）に出走。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

3月18日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦の早春賞（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた21戦目は、こぼれ桜特別（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい13着に終わった。

5月7日、中3週で迎えた22戦目は、20時50分にビッグチャンス特別（船橋ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で左海誠二騎手（3戦0勝）。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。

5月20日、中1週で迎えた23戦目は、エメラルド賞（大井ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で左海誠二騎手（4戦0勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

6月10日、中2週で迎えた24戦目は、ジューン賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で左海誠二騎手（5戦0勝）。15頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のデスティネに1馬身の差をつけて制した。

7月6日、中3週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた25戦目は、米倉知騎手を鞍上に迎えて、ネットで買うなら楽天競馬特別（金沢ダート1700m 雨/不良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のエイシンレーザーに3馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

7月25日、中2週で迎えた26戦目は、地方重賞の北國王冠（金沢ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で米倉知騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず4着に敗れた。

8月24日、中3週で迎えた27戦目は、地方重賞のイヌワシ賞（金沢ダート2000m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で米倉知騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず4着に敗れた。

10月5日、中5週で迎えた28戦目は、倶利伽羅源平の郷特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で米倉知騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。