ハッピーサイゴン（2009年生、母ウィンドハック）

ハッピーサイゴン（2009年3月3日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「幸せ＋ベトナムの旧都市名」。毛色は青鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時17歳）と交配したウィンドハックが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地3戦0勝、地方31戦5勝2着7回。主な勝ち鞍は2012年の一般C20。

経歴

デビュー前

菊沢隆徳厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2012年）

7月14日、デビュー戦は石橋守騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。18頭立ての14番人気で17番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に終わった。

8月11日、中3週で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

9月9日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びあぐねて12着に終わった。

10月10日、中3週で迎えた4戦目は、藤原幹生騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったジョーハヤテに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

10月25日、中1週で迎えた5戦目は、筒井勇介騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したトーセンボスにアタマ差届かず2着に甘んじた。

11月8日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の一般C24（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で筒井勇介騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のローズパーキーに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月22日、中1週で迎えた7戦目は、花本正三騎手を鞍上に迎えて、雷鳥特別（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

12月14日、中2週で迎えた8戦目は、一般C20（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は筒井勇介騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ウミホタルに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

12月30日、中1週で迎えた9戦目は、一般C20（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で筒井勇介騎手（3戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のアイファーペルランに3馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4歳（2013年）

1月11日、中1週で迎えた10戦目は、シンイチロウの12初仔誕生記念（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で筒井勇介騎手（4戦2勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、トーセンビジューに交わされて2馬身差の2着となった。

1月22日、中1週で迎えた11戦目は、一般C15（笠松ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で筒井勇介騎手（5戦2勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

2月13日、中2週で迎えた12戦目は、一般C16（笠松ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は花本正三騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

3月12日、中3週で迎えた13戦目は、板野央騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、アポロドーロスに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

4月4日、中2週で迎えた14戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2二（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったメイショウタマモに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

4月17日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は板野央騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

5月8日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で板野央騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり7着に敗れた。

5月31日、中2週で迎えた17戦目は、有馬澄男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

6月19日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上C2一（園田ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で有馬澄男騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい6着に終わった。

7月15日、中3週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた19戦目は、渡辺博文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2-5（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のクラウンナイトに2馬身の差をつけて制した。

7月27日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上C2-3（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺博文騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを3番手で通過。最後はタレてしまい6着に敗れた。

8月14日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上C2-3（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で渡辺博文騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず4着に敗れた。

9月1日、中2週で迎えた22戦目は、4歳以上C2-3（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で渡辺博文騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい5着に敗れた。

9月16日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上C2-3（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で渡辺博文騎手（4戦1勝）。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に終わった。

12月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた24戦目は、3歳以上C2 21（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で渡辺博文騎手（5戦1勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず8着に終わった。

12月31日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上C2-20（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で渡辺博文騎手（6戦1勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に終わった。

5歳（2014年）

1月18日、中2週で迎えた26戦目は、小山紗知伽騎手を鞍上に迎えて、チャレンジシリーズ第35戦（佐賀ダート1400m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

1月26日、連闘で迎えた27戦目は、4歳以上C2 34（佐賀ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は渡辺博文騎手（7戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、ウエスタンマグマに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

2月8日、中1週で迎えた28戦目は、4歳以上C2 21（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺博文騎手（8戦1勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

2月23日、中1週で迎えた29戦目は、4歳以上C2 21（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で渡辺博文騎手（9戦1勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

3月1日、連闘で迎えた30戦目は、4歳以上C2 34（佐賀ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で渡辺博文騎手（10戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のコスモシャイニングに2馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

3月16日、中1週で迎えた31戦目は、4歳以上C2 15（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で渡辺博文騎手（11戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

4月13日、中3週で迎えた32戦目は、4歳以上C2 15（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で渡辺博文騎手（12戦2勝）。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって7着に終わった。

4月26日、中1週で迎えた33戦目は、山下裕貴騎手を鞍上に迎えて、チャレンジシリーズ第3戦（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では余力が残っておらず5着に敗れた。

5月11日、中1週で迎えた34戦目は、4歳以上C2 15（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は渡辺博文騎手（13戦2勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のコトノクリチャンを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。