エーティーラッセン（2014年生、母チャームレディ）

エーティーラッセン（2014年4月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+米軍の軍艦の名前」。毛色は鹿毛。種牡馬のサマーバード（当時8歳）と交配したチャームレディが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は前田牧場。2020年の日経新春杯(ハンデG2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、前田牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、荒木徹によって864万円で落札された。

木原一良厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

10月9日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/重）に出走。馬体重は484kg。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のゼロメリディアンを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

10月29日、中2週で迎えた2戦目は、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手が足りず8着に終わった。

11月26日、中3週で迎えた3戦目は、2歳G3の京都2歳ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。10頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

3歳（2017年）

3月11日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、3歳500万下のゆきやなぎ賞（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（3戦1勝）。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフさで最後まで敢闘したが、ポポカテペトルに交わされて2馬身差の2着となった。

4月1日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下のアザレア賞（阪神芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で四位洋文騎手（4戦1勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。逃げを打ち、リードを2馬身以上確保して、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

9月18日、約5か月半の休養明けで迎えた6戦目は、3歳以上500万下の甲武特別（阪神芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で四位洋文騎手（5戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、チェスナットコートにクビ差交わされて2着に甘んじた。

10月7日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝2000m 小雨/重）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

10月21日、中1週で迎えた8戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝2200m 外回り雨/重）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

11月19日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（6戦1勝）。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

4歳（2018年）

3月24日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中京芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（7戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、4着に終わった。

10月6日、約6か月半の休養明けで迎えた11戦目は、3歳以上500万下（京都芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（8戦1勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るイイコトズクシを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて休み明け初戦をモノにした。

10月28日、中2週で迎えた12戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鳴滝特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり5着に敗れた。

11月24日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の高雄特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（9戦2勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい7着に終わった。

12月9日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の名古屋日刊スポーツ杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は富田暁騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、プラチナヴォイスに交わされて1馬身半差の2着となった。

5歳（2019年）

3月10日、約3か月の休養明けで迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の淡路特別（阪神芝2400m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で富田暁騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に敗れた。

3月31日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の明石特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（10戦2勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、極端なスローペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のバイオスパークを半馬身振り切って3勝目を手に入れた。

4月29日、中3週で迎えた17戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に敗れた。

10月14日、約5か月半の休養明けで迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの大原ステークス（京都芝2000m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は四位洋文騎手（11戦3勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

11月16日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの比叡ステークス（京都芝2200m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は太宰啓介騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

12月8日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのオリオンステークス（阪神芝2400m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は四位洋文騎手（12戦3勝）。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。先手を取り、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓出した伸び脚を見せたが、バレリオに交わされて1馬身差の2着となった。

6歳（2020年）

1月19日、中5週で迎えた21戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、3着を確保した。

2月15日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの松籟ステークス（京都芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は四位洋文騎手（13戦3勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。先手を取り、若干緩いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。

5月24日、約3か月半の休養明けで迎えた23戦目は、4歳以上3勝クラスの烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は富田暁騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

12月6日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた24戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝2970m 晴/良）に出走。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。6着に敗れた。

7歳（2021年）

1月17日、中5週で迎えた25戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。8着に敗れた。

1月30日、中1週で迎えた26戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの瀬戸ステークス（中京ダート1900m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に終わった。

2月28日、中3週で迎えた27戦目は、4歳以上3勝クラスの甲南ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

2021年7月10日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。