ポポカテペトル（2014年生、母ミスパスカリ）

ポポカテペトル（2014年2月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「メキシコ富士（標高５４２６ｍ）」。毛色は芦毛。種牡馬のディープインパクト（当時12歳）と交配したミスパスカリが14歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2017年の菊花賞(G1)で3着に入った他、2018年の目黒記念(ハンデG2)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

11月20日、デビュー戦はR.ムーア騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は484kg。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のシャドウマリアをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

12月25日、中4週で迎えた2戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

3歳（2017年）

1月15日、中2週で迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り10着に敗れた。

3月11日、中7週で迎えた4戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のゆきやなぎ賞（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエーティーラッセンを上がり2位タイの末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて勝利をモノにする

4月29日、中6週で迎えた5戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月2日、中8週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の木曽川特別（中京芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

7月16日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下のシンガポールターフクラブ賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

8月20日、中4週で迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の阿賀野川特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカレンラストショーに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月22日、中8週で迎えた9戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り雨/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は和田竜二騎手（3戦1勝）。18頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

12月23日、中8週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた10戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のグレイトフルステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は減速してしまい14着に敗れた。

4歳（2018年）

1月28日、中4週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の早春ステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

2月24日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の尼崎ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。7頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったベストアプローチにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

4月28日、中8週で迎えた13戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で持ち堪えて、最後は2着のアドマイヤエイカンに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月27日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、4着に入った。

8月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の日本海ステークス（新潟芝2200m 晴/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るケイティクレバーを上がり1位タイの末脚で3/4馬身差し切って5勝目を収める

5歳（2019年）

5月26日、約9か月半の休養明けで迎えた16戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

7月14日、中6週で迎えた17戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に敗れた。

11月3日、約3か月半の休養明けで迎えた18戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。13頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に終わった。

6歳（2020年）

2月22日、約3か月半の休み明けで迎えた19戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

5月31日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/良）に出走。18頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

9月19日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのケフェウスステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦1勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

2020年9月21日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。