ウインルチル（2015年生、母コスモクリスタル）

ウインルチル（2015年3月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名+鉱物名」。毛色は栗毛。種牡馬のステイゴールド（当時21歳）と交配したコスモクリスタルが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はコスモヴューファーム。戦績は、中央平地8戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は2019年の西尾特別(500万下牝)。

経歴

デビュー前

ウインレーシングクラブにて総額1,600万円（4万×400口）で一口馬主が募集された。

奥村豊厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

11月12日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は428kg。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入り込んだ。

12月2日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

3歳（2018年）

1月27日、中7週で迎えた3戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったカンタービレに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

2月18日、中2週で迎えた4戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

4月28日、中9週で迎えた5戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったサンレイポケットにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

5月12日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

5月19日、連闘で迎えた7戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のアクシスに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

12月8日、約7か月の休み明けで迎えた8戦目は、3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（2戦0勝）。18頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、6着に入り込んだ。

4歳（2019年）

1月5日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は勢いを失って15着に敗れた。

1月20日、中1週で迎えた10戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。15頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

2月2日、中1週で迎えた11戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の西尾特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のアオイプリンセスをアタマ差振り切って2勝目を手中に収めた。

4月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の糺の森特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず8着に終わった。

5月19日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の御室特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦1勝）。7頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

6月9日、中2週で迎えた14戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの三田特別（阪神芝2400m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

7月28日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの不知火特別（小倉芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

8月24日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの西海賞（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着を確保した。

8月31日、連闘で馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの玄海特別（小倉芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

12月14日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに16kg減らして迎えた18戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの蛍池特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

5歳（2020年）

1月19日、中4週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの北大路特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚が止まってしまい6着に敗れた。

2月8日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの太宰府特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したイノセントミューズを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

3月29日、中6週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた21戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの四国新聞杯（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

4月4日、連闘で迎えた22戦目は、4歳以上2勝クラスの明石特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（4戦0勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

5月3日、中3週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの糺の森特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（5戦0勝）。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き5着に終わった。

5月24日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの御室特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（6戦0勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り6着に敗れた。

8月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた25戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの藻岩山特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に終わった。

8月30日、中1週で迎えた26戦目は、3歳以上2勝クラスの支笏湖特別（札幌芝1800m 小雨/重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦1勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に終わった。

6歳（2021年）

1月24日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの西尾特別（中京芝2000m 小雨/不良）に出走。鞍上は国分優作騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に終わった。

2月14日、中2週で迎えた28戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの太宰府特別（小倉芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（2戦0勝）。13頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

2021年2月19日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。