カンタービレ（2015年生、母シャンロッサ）

カンタービレ（2015年3月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「歌うように（音楽用語）」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時13歳）と交配したシャンロッサが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）三嶋牧場。戦績は、中央平地8戦3勝2着2回。2018年のローズステークス(牝G2)に勝利した他、2018年の秋華賞(牝G1)で3着に入るなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

12月16日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は434kg。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、伸びてきたダイアトニック決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

3歳（2018年）

1月7日、中2週で迎えた2戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたラセット決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

1月27日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のウインルチルに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月17日、中6週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のトーセンブレスをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

5月20日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。17頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は垂れてしまい13着に敗れた。

9月16日、約4か月の休み明けで迎えた6戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では長く末脚を持続させて、最後は2着のサラキアに1馬身1/4の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

10月14日、中3週で迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月11日、中3週で迎えた8戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が続かず、6着に終わった。

4歳（2019年）

4月6日、約5か月の休み明けで迎えた9戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（3戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

5月12日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（4戦2勝）。18頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。最後は脚色が鈍り18着に敗れた。

10月14日、約5か月の休み明けで迎えた11戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

11月10日、中3週で迎えた12戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

2019年12月26日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。