トーセンブレス（2015年生、母ブルーミンバー）

トーセンブレス（2015年3月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名+神が祝福する」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時13歳）と交配したブルーミンバーが11歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地7戦1勝2着1回。2018年の桜花賞(牝G1)で4着に入った他、2017年の阪神ジュベナイルフィリーズ(牝G1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、島川隆哉によって6,912万円で落札された。

加藤征弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

9月17日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（中山芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。馬体重は466kg。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のプリモシーンに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

10月28日、中5週で迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G3のアルテミスステークス（東京芝1600m 雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

12月10日、中5週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は柴田善臣騎手（1戦1勝）。18頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、4着に入った。

3歳（2018年）

3月17日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見事な伸び脚で急追したが、抜け出したカンタービレにクビ差届かず2着に惜敗した。

4月8日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。17頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入った。

9月16日、約5か月半の休養明けで迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は勢いを失って15着に敗れた。

10月14日、中3週で迎えた7戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

4歳（2019年）

2月11日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の雲雀ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず11着に敗れた。

3月17日、中4週で迎えた9戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の幕張ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

4月14日、中3週で迎えた10戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の春興ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

6月8日、中7週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの多摩川ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（5戦1勝）。18頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、5着に入り込んだ。

7月6日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの阿武隈ステークス（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（6戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

10月15日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの白秋ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、4着に終わった。

11月16日、中4週で迎えた14戦目は、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、4着に終わった。

5歳（2020年）

2月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの節分ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出し、4着に入った。

2月29日、中2週で迎えた16戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスのうずしおステークス（阪神芝1600m 外回り小雨/良）に出走。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、勝ったブランノワールにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

3月29日、中3週で迎えた17戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの武庫川ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一気に末脚を伸ばして、最後は2着のヴィッテルスバッハに1馬身1/4の差をつけて久々に美酒を浴びた。

5月17日、中6週で迎えた18戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（7戦1勝）。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に終わった。

11月28日、約6か月半の休み明けで迎えた19戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

6歳（2021年）

1月9日、中5週で迎えた20戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず12着に終わった。

2021年1月20日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。