ブランノワール（2016年生、母プチノワール）

ブランノワール（2016年2月15日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「白色(仏)+黒色(仏)。白黒はっきりつける強い走りを期待して」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時8歳）と交配したプチノワールが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2021年の京都牝馬ステークス(牝G3)で3着に入った他、2019年のエルフィンステークス(オープン牝)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額3,500万円（7万×500口）で一口馬主が募集された。

須貝尚介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

10月20日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月11日、中2週で迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月22日、中5週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のクワイエットに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2019年）

2月2日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、勝ったアクアミラビリスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

3月2日、中3週で迎えた5戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

7月6日、約4か月の休養明けで迎えた6戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京芝1600m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のリャスナに1馬身1/4の差をつけて休み明けの一戦を物にした。

9月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの夕月特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るタンタラスを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

10月13日、中2週で迎えた8戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。17頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。

12月15日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上3勝クラスの元町ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

4歳（2020年）

1月6日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上3勝クラスの新春ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（4戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

2月29日、中7週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスのうずしおステークス（阪神芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（5戦2勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のトーセンブレスを半馬身振り切って雨下の激戦を制した。

4月11日、中5週で迎えた12戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

5月9日、中3週で迎えた13戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線では伸びを欠き12着に敗れた。

8月30日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、小倉日経オープン（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月4日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた15戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（中京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

12月12日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦0勝）。17頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

5歳（2021年）

2月20日、中9週で迎えた17戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、3着に入り込んだ。

4月10日、中6週で迎えた18戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

5月30日、中6週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は西村淳也騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、4着に終わった。

8月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい12着に終わった。

10月17日、中8週で迎えた21戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 曇/重）に出走。18頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず10着に終わった。

11月27日、中5週で迎えた22戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず10着に終わった。

6歳（2022年）

3月27日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての17番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

2022年3月30日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。