アクアミラビリス（2016年生、母アクアリング）

アクアミラビリス（2016年4月4日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「不思議な水(ラテン語)。修道士が伝えた世界初のオーデコロン」。毛色は鹿毛。種牡馬のヴィクトワールピサ（当時9歳）と交配したアクアリングが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2021年のパラダイスステークス(オープンハンデ)で2着に入った他、2019年のエルフィンステークス(オープン牝)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額3,000万円（75万×40口）で一口馬主が募集された。

吉村圭司厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

11月17日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は428kg。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスイートセントを別次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2019年）

1月12日、中7週で迎えた2戦目は、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

2月2日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のブランノワールに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手中に収めた。

4月7日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続でM.デムーロ騎手（3戦2勝）。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。

5月19日、中5週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた5戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には届かず8着に終わった。

11月16日、約6か月の休み明けで迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、3着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた7戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの飛騨ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では見事な伸び脚で驀進したが、勝ったワンアフターにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4歳（2020年）

1月25日、中6週で迎えた8戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの石清水ステークス（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったドナウデルタに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月25日、約3か月の休み明けで迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの彦根ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが鈍く15着に敗れた。

5月17日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上3勝クラスの渡月橋ステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

11月14日、約6か月の休み明けで迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのユートピアステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（4戦2勝）。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

12月20日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのサンタクロースハンデキャップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（5戦2勝）。18頭立ての7番人気で17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

5歳（2021年）

2月14日、中7週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの初音ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（6戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月7日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスのうずしおステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く9着に敗れた。

5月1日、中7週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた15戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのストークステークス（阪神芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。18頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したグランデマーレにクビ差届かず2着となった。

5月29日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの志摩ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のリレーションシップに1馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。

6月27日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンのウッドバイン競馬場賞パラダイスステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（7戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したキルロードに3/4馬身届かず2着に敗北した。

10月17日、約3か月半の休養明けで迎えた18戦目は、泉谷楓真騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 曇/重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚色が衰えて14着に敗れた。

12月18日、中8週で迎えた19戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が鈍り16着に敗れた。

6歳（2022年）

2月19日、中8週で迎えた20戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（3戦0勝）。18頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に終わった。

2022年2月24日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。