ドナウデルタ（2016年生、母ドナウブルー）

ドナウデルタ（2016年2月9日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ドナウ川河口の三角州」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時8歳）と交配したドナウブルーが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2021年の阪神牝馬ステークス(牝G2)で3着に入った他、2021年の信越ステークス(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額3,600万円（90万×40口）で一口馬主が募集された。

石坂正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

9月9日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は440kg。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したブラックダンサーを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月29日、中2週で迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1400m 雨/重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線に入ると、前で粘るキコクイーンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

11月10日、中5週で迎えた3戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

3歳（2019年）

1月6日、中7週で迎えた4戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

3月2日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月4日、中8週で迎えた6戦目は、3歳500万下（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

9月29日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のミッキースピリットをクビ差振り切って久しぶりの実戦をモノにした。

11月3日、中4週で迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラスの醍醐特別（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村友一騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るロケットを豪快な末脚で3/4馬身差し切って3勝目を手にした。

4歳（2020年）

1月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの石清水ステークス（京都芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアクアミラビリスに1馬身1/4の差をつけて4勝目をつかんだ。

2月22日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は北村友一騎手（4戦2勝）。17頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今一つ伸び切れず13着に敗れた。

5月31日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

10月4日、約4か月の休養明けで迎えた12戦目は、ポートアイランドステークス（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（5戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のピースワンパラディをクビ差振り切って久しぶりの実戦を物にした。

12月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。

5歳（2021年）

1月16日、中3週で迎えた14戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に終わった。

4月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入り込んだ。

10月17日、約6か月半の休み明けで迎えた16戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 曇/重）に出走。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のインターミッションを半馬身振り切って休養明けの一戦を制した。

12月18日、中8週で迎えた17戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に敗れた。

6歳（2022年）

2月19日、中8週で迎えた18戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。18頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

2022年2月23日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。