ピースワンパラディ（2016年生、母クリアソウル）

ピースワンパラディ（2016年1月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+楽園(仏)」。毛色は鹿毛。種牡馬のジャングルポケット（当時18歳）と交配したクリアソウルが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は高山牧場。2019年の青葉賞(G2)で3着に入った他、2021年の京都金杯(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、高山牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、長谷川成利によって756万円で落札された。

大竹正博厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2019年）

1月26日、デビュー戦は丸山元気騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るノンストップを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3月9日、中5週で迎えた2戦目は、3歳500万下のフローラルウォーク賞（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線に入ると、前で粘るブルスクーロを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4月27日、中6週で迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 小雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月5日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、3歳以上2勝クラスの魚沼特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（2戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したエリティエールに半馬身届かず2着に敗北した。

10月27日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた5戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの精進湖特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（3戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月24日、中3週で迎えた6戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスのオリエンタル賞（東京芝1800m 晴/不良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のジョブックコメンに2馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

4歳（2020年）

3月8日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスのトリトンステークス（中京芝1600m 小雨/不良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、勝ったペプチドバンブーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月16日、中9週で迎えた8戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの湘南ステークス（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のアドマイヤスコールをクビ差振り切って雨中の大激戦を制した。

6月14日、中3週で迎えた9戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/不良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

9月6日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の農林水産省賞典新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

10月4日、中3週で迎えた11戦目は、ポートアイランドステークス（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、抜け出したドナウデルタにクビ差届かず2着に甘んじた。

11月28日、中7週で迎えた12戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、グイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のロードマイウェイに1馬身の差をつけて5勝目を手に入れた。

5歳（2021年）

1月5日、中4週で迎えた13戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のスポーツニッポン賞京都金杯（中京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したケイデンスコールに3/4馬身届かず2着に敗北した。

6歳（2022年）

8月14日、約19か月半の休養明けで迎えた14戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、5着を確保した。

10月22日、中9週で迎えた15戦目は、G2の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず6着に敗れた。

7歳（2023年）

1月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京都金杯（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

2月5日、中3週で迎えた17戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では今一つ伸び切れず13着に終わった。

5月7日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り雨/不良）に出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

6月11日、中4週で迎えた19戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。17頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い脚を使えず16着に終わった。

8歳（2024年）

3月18日、約9か月半の休み明けで迎えた20戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、弥生特別（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。