レッドマルス（1993年生、母ウインホイッスル）

レッドマルス（1993年5月12日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のフオテイテン（当時9歳）と交配したウインホイッスルが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）明和牧場。戦績は、中央平地31戦5勝2着3回。主な勝ち鞍は1998年のテレビ静岡賞(1600万下)。

経歴

デビュー前

増本豊厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1996年）

6月16日、デビュー戦は安田康彦騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は504kg。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず5着に終わった。

6月30日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安田康彦騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月27日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田康彦騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマルエタイヨウに5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

8月17日、中2週で迎えた4戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

9月8日、中2週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は安田康彦騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月5日、中3週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下の能生特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で安田康彦騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のロングパラディンに2馬身半の差をつけて2勝目を奪取した。

10月27日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下の鞍馬特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田康彦騎手（5戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず10着に敗れた。

4歳（1997年）

12月7日、約13か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で安田康彦騎手（6戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

5歳（1998年）

2月7日、中8週で迎えた9戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、勝ったエイシンヒューロンに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

3月7日、中3週で迎えた10戦目は、荻野要騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京ダート1600m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るナスエルムテキを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

3月22日、中1週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で荻野要騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が衰えて7着に敗れた。

4月18日、中3週で迎えた12戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の赤穂特別（阪神芝1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアスワンビッグをハナ差振り切って4勝目を獲得した。

5月9日、中2週で迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のマラヤン・レーシング・アソシエーション・トロフィー（中京芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

6月14日、中1週で迎えた15戦目は、5歳以上1600万下のパールステークス（中京芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

7月18日、中4週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下のサマーステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（3戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、4着に終わった。

8月15日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の大文字ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で村本善之騎手（4戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

9月13日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のムーンライトハンデキャップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で村本善之騎手（5戦0勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月10日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で村本善之騎手（6戦0勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

10月25日、中1週で迎えた20戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のワカサバロンを3/4馬身振り切って5勝目を掴み取った。

11月28日、中4週で迎えた21戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のキャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

12月5日、連闘で迎えた22戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の’98ゴールデンスパートロフィー（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入った。

12月19日、中1週で迎えた23戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

6歳（1999年）

1月24日、中4週で迎えた24戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

2月20日、中3週で迎えた25戦目は、5歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったイブキウッドマンにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

3月13日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

3月27日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の船橋ステークス（中山芝1600m 外回り雨/重）に出走。15頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮し、3着に入った。

4月24日、中3週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の晩春ステークス（東京芝1600m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月9日、中1週で迎えた29戦目は、5歳以上1600万下の薫風ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

6月6日、中3週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したドラゴンライトに半馬身届かず2着に敗北した。

7月3日、中3週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の文月ステークス（阪神芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（3戦0勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に敗れた。