シンコウバイ（1992年生、母シンコマチ）

シンコウバイ（1992年3月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のシンチェスト（当時9歳）と交配したシンコマチが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）びらとり牧場。戦績は、中央平地29戦4勝2着3回、中央障害7戦1勝2着1回。1997年の阪神障害ステークス（秋）(ハンデ重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

宮本悳厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1995年）

9月9日、デビュー戦は菊沢隆仁騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は510kg。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に敗れた。

9月24日、中1週で迎えた2戦目は、日吉正和騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。

10月14日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は菊沢隆仁騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず11着に敗れた。

10月28日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆仁騎手（2戦0勝）。18頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月12日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（新潟芝2000m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆仁騎手（3戦0勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したマイガバナーに半馬身届かず2着となった。

12月3日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下の揖斐川特別（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で菊沢隆仁騎手（4戦0勝）。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

12月17日、中1週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（中京ダート2300m 晴/良）に出走。鞍上は日吉正和騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず15着に敗れた。

4歳（1996年）

1月28日、中5週で迎えた8戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に終わった。

2月11日、中1週で迎えた9戦目は、5歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、伸びてきたフレンチルージュ決め手に屈してクビ差の2着となった。

3月3日、中2週で迎えた10戦目は、5歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆仁騎手（5戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したシートロフィーに半馬身届かず2着となった。

3月17日、中1週で迎えた11戦目は、5歳以上500万下（中京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆仁騎手（6戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

4月28日、中5週で迎えた12戦目は、5歳以上500万下の赤倉特別（新潟芝2000m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は日吉正和騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

5月11日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上500万下の糸魚川特別（新潟芝2000m 外回り曇/重）に出走。鞍上は菊沢隆仁騎手（7戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のサンデーズショウを半馬身振り切って待望の初勝利を挙げた。

5月25日、中1週で迎えた14戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の’96アジアジョッキーズ1（中京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のノーザンキャップに3馬身の差をつけて勝利をモノにする

6月9日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に敗れた。

6月16日、連闘で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の舞子特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアトミックバイオに1馬身半の差をつけて3勝目を奪取した。

7月13日、中3週で迎えた17戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の西部日刊スポーツ杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

7月27日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の九州スポーツ新聞杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい8着に敗れた。

8月17日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下の玄海特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（4戦2勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のフジノファクトを半馬身振り切って4勝目を挙げた。

9月14日、中3週で迎えた20戦目は、オークランドレーシングクラブトロフィー（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（5戦3勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

9月28日、中1週で迎えた21戦目は、スカイブルーステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（6戦3勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月13日、中1週で迎えた22戦目は、嵐山ステークス（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（7戦3勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見所を作れず4着に敗れた。

11月17日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた23戦目は、ノベンバーステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆仁騎手（8戦1勝）。18頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず7着に終わった。

12月1日、中1週で迎えた24戦目は、M.キネーン騎手を鞍上に迎えて、’96ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

12月15日、中1週で迎えた25戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、オリオンステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

5歳（1997年）

4月19日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から22kg減らして迎えた26戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の晩春ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では速い脚を使えず15着に終わった。

5月3日、中1週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた27戦目は、ハンデ戦の下鴨ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に終わった。

5月25日、中2週で迎えた28戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、マラヤン・レーシング・アソシエーション・トロフィー（中京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

6月22日、中3週で迎えた29戦目は、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は幸英明騎手（8戦3勝）。13頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

7月12日、中2週で迎えた30戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2950m 雨/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。4着に終わった。

7月26日、中1週で迎えた31戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2950m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月9日、中1週で迎えた32戦目は、岡冨俊一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2950m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、勝ったダイコーサクセスから4馬身差の2着に敗北した。

8月24日、中1週で迎えた33戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2950m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡冨俊一騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のシルバーコインに1馬身半の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

9月13日、中2週で迎えた34戦目は、ハンデ重賞の阪神障害ステークス（秋）（阪神障害芝3150m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡冨俊一騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月28日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた35戦目は、障害4歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で岡冨俊一騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。5着に敗れた。

10月18日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた36戦目は、ハンデ重賞の東京障害特別（秋）（東京障害芝3300m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡冨俊一騎手（4戦1勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。7着に終わった。