ワンダーアマービレ（2014年生、母ワンダービーナス）

ワンダーアマービレ（2014年5月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋愛嬌のある（伊）」。毛色は鹿毛。種牡馬のサマーバード（当時8歳）と交配したワンダービーナスが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は城地清満。戦績は、中央平地21戦1勝2着3回、地方3戦3勝。主な勝ち鞍は2020年の天満橋ステークス(3勝クラス)。

経歴

デビュー前

日吉正和厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2016年）

10月10日、デビュー戦は荻野極騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は436kg。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に終わった。

10月30日、中2週で迎えた2戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天授の負けじ魂を発揮してゴールまで頑張り、5着を確保した。

3歳（2017年）

1月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて8着に終わった。

3月4日、中6週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

3月25日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（2戦0勝）。18頭立ての7番人気で17番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

5月7日、中5週で迎えた6戦目は、義英真騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、4着に終わった。

5月21日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、3着に入った。

6月11日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（2戦0勝）。18頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が続かず、6着に終わった。

8月5日、中7週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松若風馬騎手（3戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、伸びてきたホープフルスター決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

8月12日、連闘で迎えた10戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松若風馬騎手（4戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

8月27日、中1週で迎えた11戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松若風馬騎手（5戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、6着に終わった。

9月10日、中1週で迎えた12戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず7着に終わった。

10月7日、中3週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた13戦目は、山下裕貴騎手を鞍上に迎えて、秋涼賞（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るオヒナサマを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

10月22日、中1週で迎えた14戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、霜降賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のキタサンシリーズに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月4日、中1週で迎えた15戦目は、ビオラ賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るオヒナサマを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

4歳（2018年）

5月6日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた16戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

6月3日、中3週で迎えた17戦目は、城戸義政騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着を確保した。

6月23日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1200m 雨/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、抜け出したメイショウコゴミにハナ差届かず2着に惜敗した。

7月15日、中2週で迎えた19戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下のタイランドカップ（中京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では息の長い末脚を披露し、4着に入った。

7月29日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（6戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

8月18日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（7戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したレディバードを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月2日、中1週で迎えた22戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月13日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は鮫島克駿騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のアミーキティアに2馬身半の差をつけて4勝目を手にした。

11月4日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の醍醐特別（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず14着に敗れた。

12月28日、中7週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下の春待月賞（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（8戦0勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5歳（2019年）

2月9日、中5週で迎えた26戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

3月16日、中4週で迎えた27戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の恵那特別（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、4着に入った。

4月29日、中5週で迎えた28戦目は、4歳以上1000万下の火打山特別（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で長岡禎仁騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のメイショウミライをハナ差振り切って5勝目をマークした。

6月2日、中4週で迎えた29戦目は、3歳以上3勝クラスの麦秋ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で長岡禎仁騎手（2戦1勝）。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に終わった。

8月3日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの越後ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で長岡禎仁騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

10月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた31戦目は、3歳以上3勝クラスの北陸ステークス（新潟ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で長岡禎仁騎手（4戦1勝）。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月30日、中5週で迎えた32戦目は、3歳以上3勝クラスの御影ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で長岡禎仁騎手（5戦1勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、5着に終わった。

6歳（2020年）

1月18日、中6週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの羅生門ステークス（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で長岡禎仁騎手（6戦1勝）。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入った。

4月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた34戦目は、4歳以上3勝クラスの鳴門ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で長岡禎仁騎手（7戦1勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、4着に入った。

6月6日、中8週で迎えた35戦目は、3歳以上3勝クラスの天満橋ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で長岡禎仁騎手（8戦1勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のタガノプレトリアをクビ差振り切って6勝目を獲得した。

2020年10月14日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

7月15日、中5週で迎えた36戦目は、Jpn3のスパーキングレディーカップ（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は10戦連続で長岡禎仁騎手（9戦2勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。

2020年7月22日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。