ゼンノトレヴィ（2002年生、母インクワイアリー）

ゼンノトレヴィ（2002年3月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋トレヴィの泉から。コインを投げると願いが叶うことにちなんで」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のエルコンドルパサー（当時7歳）と交配したインクワイアリーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地32戦4勝2着2回、地方2戦0勝。主な勝ち鞍は2005年の矢作川特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

藤沢則雄厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2005年）

4月17日、デビュー戦は上村洋行騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は558kg。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

5月1日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったヘネシーワールドにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

5月22日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のキングストンガールに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

6月4日、中1週で迎えた4戦目は、3歳500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のゴッドセンドに3馬身半の差をつけて優勝

7月2日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上1000万下の三田特別（阪神芝2200m 雨/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（3戦2勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に敗れた。

7月16日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた6戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の麒麟山特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

12月3日、約4か月半の休養明けで迎えた7戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2005ゴールデンスパートロフィー（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、スーパーチャンスにクビ差交わされて2着に惜敗した。

12月25日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、田島裕和騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の矢作川特別（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のトラストスターを3/4馬身振り切って制した。

4歳（2006年）

1月15日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた9戦目は、4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は上村洋行騎手（4戦2勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入った。

11月25日、約10か月半の休み明けで迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の與杼特別（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は田島裕和騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びが鈍く16着に敗れた。

5歳（2007年）

4月29日、約5か月の休養明けで迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の桃山特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島裕和騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、3着に入った。

5月6日、連闘で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で田島裕和騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして、最後は2着のマコトスペリオルに3馬身の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

6月9日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のホンコンジョッキークラブトロフィー（中京ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で田島裕和騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

6月30日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の灘ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

7月28日、中3週で迎えた15戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の宮崎競馬100年記念（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず13着に敗れた。

9月9日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、3歳以上1600万下のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田島裕和騎手（5戦2勝）。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

9月22日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島裕和騎手（6戦2勝）。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

10月8日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の室町ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田島裕和騎手（7戦2勝）。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

6歳（2008年）

3月29日、約6か月の休み明けで迎えた19戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

4月19日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は力尽きて16着に終わった。

7歳（2009年）

3月22日、約11か月の休み明けで迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の下総ステークス（中山ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩やかなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

3月29日、連闘で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の桶狭間ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は田島裕和騎手（8戦2勝）。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

4月12日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田島裕和騎手（9戦2勝）。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず9着に終わった。

4月26日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた24戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の横浜ステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に敗れた。

5月24日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた25戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の駿風ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。16着に終わった。

6月13日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上1600万下の白川郷ステークス（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦のガッツでゴールまで勇戦し、4着を確保した。

7月4日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の灘ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

8月9日、中4週で迎えた28戦目は、3歳以上1600万下の宮崎ステークス（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（4戦0勝）。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

8歳（2010年）

6月6日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、4歳以上1600万下の深草ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（5戦0勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

7月3日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた30戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の灘ステークス（阪神ダート1800m 小雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に終わった。

7月17日、中1週で迎えた31戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の柳都ステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後はバテてしまい15着に終わった。

9月25日、中9週で迎えた32戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず16着に終わった。

11月13日、中6週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた33戦目は、長田進仁騎手を鞍上に迎えて、長崎街道轟木宿賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に敗れた。

12月25日、中5週で馬体重を前走から26kg絞って迎えた34戦目は、倉富隆一郎騎手を鞍上に迎えて、長崎街道松原宿賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。6頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では決め手が足りず6着に終わった。