パースピレーション（2017年生、母レックスレイノス）

パースピレーション（2017年2月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「汗をかくこと。汗をかくほどの奮闘、努力」。毛色は鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時16歳）と交配したレックスレイノスが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。主な勝ち鞍は2021年のフジツツジ特別(一般C3-1)。

経歴

デビュー前

田村康仁厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

11月17日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず8着に終わった。

12月14日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。17頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず14着に終わった。

3歳（2020年）

3月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

3月22日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大野拓弥騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

4月12日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で大野拓弥騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

5月3日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で大野拓弥騎手（5戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、5着に終わった。

5月23日、中2週で迎えた7戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート2100m 曇/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

8月1日、中9週で迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

8月15日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、4着に入り込んだ。

9月5日、中2週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。15頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に終わった。

12月20日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、江田勇亮騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではいいところがなく15着に終わった。

2021年1月4日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

4歳（2021年）

2月17日、中7週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた12戦目は、西川敏弘騎手を鞍上に迎えて、一般C3 11（高知ダート1400m 小雪/不良）に出走。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

2月24日、連闘で迎えた13戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、一般C3 12（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアールエクシードに3馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

3月10日、中1週で迎えた14戦目は、一般C3-8（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は西川敏弘騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシシークラリスに約14馬身の大差をつけて断トツの支持に応えた。

3月16日、連闘で迎えた15戦目は、フジツツジ特別（高知ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で西川敏弘騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコンテンポラリーに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月28日、中1週で迎えた16戦目は、一般C2-4（高知ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で西川敏弘騎手（3戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月11日、中1週で迎えた17戦目は、スイートピー特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で西川敏弘騎手（4戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4月24日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、一般C3-2（高知ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で西川敏弘騎手（5戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のイチネンセイを半馬身振り切ってファンの支持に応えた。

5月8日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた19戦目は、多田羅誠也騎手を鞍上に迎えて、尚美ちゃん応援特別（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のマイネルラクスマンをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

5月22日、中1週で迎えた20戦目は、緑風特別（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は西川敏弘騎手（6戦3勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

6月12日、中2週で迎えた21戦目は、倉兼育康騎手を鞍上に迎えて、一般C2-2（高知ダート1300m 小雨/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るコパノラクラクを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて6勝目をマークした。

6月27日、中1週で迎えた22戦目は、泉名一真生誕前夜特別（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は西川敏弘騎手（7戦3勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったウインフラクタルに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

7月11日、中1週で迎えた23戦目は、鳥居杉特別（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は倉兼育康騎手（1戦1勝）。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に終わった。

7月25日、中1週で迎えた24戦目は、一般C1-3（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は西川敏弘騎手（8戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では豪脚を爆発させて、最後は2着のロードライトニングを半馬身振り切って7勝目を獲得した。

8月8日、中1週で迎えた25戦目は、轟の滝特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西川敏弘騎手（9戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

8月29日、中2週で迎えた26戦目は、一般C1-2（高知ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で西川敏弘騎手（10戦4勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したキクノウェスターに3/4馬身届かず2着となった。

9月19日、中2週で迎えた27戦目は、一般B3（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で西川敏弘騎手（11戦4勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

10月3日、中1週で迎えた28戦目は、猿田洞特別（高知ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で西川敏弘騎手（12戦4勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月17日、中1週で迎えた29戦目は、上田将司騎手を鞍上に迎えて、宮の前公園特別（高知ダート1300m 曇/重）に出走。10頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

10月31日、中1週で迎えた30戦目は、郷間勇太騎手を鞍上に迎えて、一般C1-2（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

2021年11月5日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。