オールインワン（2013年生、母ゴールドコイン）

オールインワン（2013年5月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「幾つかの物や機能などが一つにまとめられていること」。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤムーン（当時10歳）と交配したゴールドコインが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は笹島政信。主な勝ち鞍は2017年の淀屋橋ステークス(1600万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、笹島政信から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって658.8万円で落札された。2歳のとき、日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、金山圭充によって1,836万円で落札された。

作田誠二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

12月26日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は484kg。18頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

3歳（2016年）

1月23日、中3週で迎えた2戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

3月12日、中6週で迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。

5月14日、中8週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のガロンヌに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月4日、中2週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下の戎橋特別（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

11月19日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上500万下（福島芝1200m 小雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、生得の持続力で渋太く粘り続けて、最後は2着のサルドナに1馬身の差をつけて休養明け初戦をモノにした。

12月4日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下（阪神芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで敢闘したが、サザンライツに半馬身交わされて2着に敗北した。

4歳（2017年）

1月5日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（4戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のダイアナヘイローを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

3月26日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から8kg絞って迎えた9戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のサザンライツを半馬身振り切って4勝目を奪取した。

5月7日、中5週で迎えた10戦目は、鞍馬ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（5戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では速い脚を使えず13着に敗れた。

7月30日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい16着に敗れた。

11月12日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて17着に敗れた。

12月2日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の浜松ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

12月17日、中1週で迎えた14戦目は、H.ボウマン騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の南総ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

5歳（2018年）

2月24日、中9週で迎えた15戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

3月25日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばしてあっさりと抜け出し、最後は2着のスマートグレイスに3馬身の差をつけて5勝目をマークした。

5月6日、中5週で迎えた17戦目は、鞍馬ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びを欠き12着に敗れた。

5月20日、中1週で迎えた18戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの韋駄天ステークス（新潟芝1000m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。10着に敗れた。

8月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

8月26日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた20戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて16着に終わった。

10月7日、中5週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた21戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。18頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

12月2日、中7週で迎えた22戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい7着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた23戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのタンザナイトステークス（阪神芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、リードを2馬身以上保って、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて12着に敗れた。

6歳（2019年）

1月5日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、カーバンクルステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

1月14日、連闘で迎えた25戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は富田暁騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて12着に終わった。

4月7日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

5月19日、中5週で迎えた27戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの韋駄天ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。11着に終わった。

8月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた28戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は力尽きて13着に終わった。

12月15日、約4か月半の休み明けで迎えた29戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。9着に敗れた。

7歳（2020年）

4月12日、約4か月の休み明けで迎えた30戦目は、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2750m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。競走中止となった。

2020年4月18日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。