スマートグレイス（2012年生、母チーキーガールズ）

スマートグレイス（2012年3月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋女神名」。毛色は栗毛。種牡馬のヤマニンセラフィム（当時13歳）と交配したチーキーガールズが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）飛野牧場。戦績は、中央平地26戦4勝2着5回。主な勝ち鞍は2017年の戸畑特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

河内洋厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

11月16日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエイシンアンティーに8馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月21日、中4週で迎えた2戦目は、2歳500万下（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、速いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘志でバテることなく粘り続けて、最後は2着のシンフォニアを半馬身振り切って2勝目を手に入れた。

3歳（2015年）

3月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に終わった。

4月5日、中2週で迎えた4戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦2勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

5月17日、中5週で迎えた5戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

8月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の岩室温泉特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

9月27日、中7週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

4歳（2016年）

3月13日、約5か月半の休養明けで迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

4月16日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（5戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を奪い、リードを5馬身以上キープして、息の入らないペースで一団を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず15着に敗れた。

9月4日、約4か月半の休み明けで迎えた10戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の心肺能力で最後まで敢闘したが、ディアエナにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

10月1日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ハナに立ち、リードを2馬身以上保って、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

10月23日、中2週で迎えた12戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1000m 曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。最後は、2着のシゲルカゼノボンに2馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

5歳（2017年）

2月19日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の紫川特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦1勝）。18頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、伸びてきたスカイパッション決め手に屈してクビ差の2着となった。

3月5日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菱田裕二騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたアドマイヤゴッド決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の御池特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で菱田裕二騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

6月10日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の舞子特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で菱田裕二騎手（4戦1勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

6月25日、中1週で迎えた17戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の皆生特別（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したダイアナヘイローを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

7月29日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の由布院特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

8月20日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の戸畑特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐいぐいと終いの脚を伸ばして、最後は2着のグレイトチャーターに1馬身半の差をつけて4勝目を収める

10月1日、中5週で迎えた20戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

11月12日、中5週で迎えた21戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを13番手で通過。直線では伸びが鈍く16着に敗れた。

12月2日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の浜松ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦1勝）。18頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

6歳（2018年）

3月25日、約4か月の休み明けで迎えた23戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったオールインワンに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

4月21日、中3週で迎えた24戦目は、4歳以上1600万下の彦根ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。端をきり、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり17着に敗れた。

7月29日、約3か月半の休み明けで迎えた25戦目は、3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は幸英明騎手（4戦1勝）。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

9月1日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（5戦1勝）。17頭立ての6番人気で大外17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、6着に終わった。

12月28日、約4か月の休み明けで迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の2018ファイナルステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（5戦1勝）。18頭立ての17番人気で大外18番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい17着に終わった。

7歳（2019年）

2月3日、中4週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（6戦1勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

2月24日、中2週で迎えた29戦目は、4歳以上1600万下の下関ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（6戦1勝）。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に終わった。