タヤスダビンチ（1993年生、母タニノエンゼル）

タヤスダビンチ（1993年4月22日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラテルノオー（当時11歳）と交配したタニノエンゼルが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は前谷武志。戦績は、中央平地20戦2勝2着1回、地方5戦0勝。1995年の京成杯3歳ステークス(G2)で2着に入った他、1995年の新潟3歳ステークス(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中村好夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1995年）

8月13日、デビュー戦は牧田和弥騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（新潟芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマザーメリーを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って初白星を挙げた。

9月3日、中2週で迎えた2戦目は、2歳G3の新潟3歳ステークス（新潟芝1200m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で牧田和弥騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のマイネオリーブに2馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

10月21日、中6週で迎えた3戦目は、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で牧田和弥騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月11日、中2週で迎えた4戦目は、2歳G2の京成杯3歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で牧田和弥騎手（3戦2勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたアジュディケーター決め手に屈してクビ差の2着となった。

12月10日、中3週で迎えた5戦目は、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で牧田和弥騎手（4戦2勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

3歳（1996年）

2月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳オープンの菜の花ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で牧田和弥騎手（5戦2勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に終わった。

4月14日、中6週で迎えた7戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で17番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では伸びが鈍く17着に終わった。

5月12日、中3週で迎えた8戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

6月1日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G3の中日スポーツ賞4歳ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びが劣勢になり14着に敗れた。

9月21日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は牧田和弥騎手（6戦2勝）。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

10月20日、中3週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた11戦目は、ハンデG3のカブトヤマ記念（新潟芝1800m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で牧田和弥騎手（7戦2勝）。15頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり14着に終わった。

4歳（1997年）

6月22日、約8か月の休養明けで迎えた12戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、青函ステークス（函館芝1000m 晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で大外8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

7月13日、中2週で迎えた13戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に終わった。

8月2日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず12着に終わった。

8月30日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、小林久晃騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の越後ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

9月20日、中2週で迎えた16戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の涼秋ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。

10月12日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に終わった。

10月18日、連闘で迎えた18戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の貴船ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

11月8日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下のドンカスターステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は牧田和弥騎手（8戦2勝）。18頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、6着に入り込んだ。

11月29日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた20戦目は、J.ムルタ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の’97ゴールデンスパートロフィー（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。13頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では最後まで息が続かず12着に終わった。

5歳（1998年）

9月24日、約10か月の休養明けで馬体重を前走から23kg戻して迎えた21戦目は、柿本政男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のかもめ特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。3着を確保した。

11月19日、中7週で迎えた22戦目は、ハンデ戦の初冬特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柿本政男騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。10着に敗れた。

12月15日、中3週で迎えた23戦目は、湯浅淳一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の師走特別（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず14着に敗れた。

6歳（1999年）

4月8日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、ハンデ戦のダイヤモンド特別（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柿本政男騎手（2戦0勝）。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、リードを2馬身以上保って、少し速いペースで集団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

5月5日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦のダイヤモンド特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柿本政男騎手（3戦0勝）。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。8着に終わった。