マチカネキンノホシ（1996年生、母Alysbelle）

マチカネキンノホシ（1996年4月2日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のSeattle Slew（当時22歳）と交配したAlysbelleが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地25戦4勝2着4回。2000年のアメリカジョッキークラブカップ(G2)に勝利した他、2000年のアルゼンチン共和国杯(ハンデG2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1998年）

11月15日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は510kg。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のロードユニバーサルに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月28日、中1週で迎えた2戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れ味光る末脚を披露したが、4着に終わった。

12月13日、中1週で迎えた3戦目は、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月26日、中1週で迎えた4戦目は、2歳G3のラジオたんぱ杯3歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったアドマイヤベガを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

3歳（1999年）

4月25日、約4か月の休み明けで迎えた5戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1400m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（4戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

5月16日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡部幸雄騎手（5戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月4日、中6週で迎えた7戦目は、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で岡部幸雄騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

10月9日、約3か月の休み明けで迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で岡部幸雄騎手（7戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

11月14日、中4週で迎えた9戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい11着に敗れた。

12月25日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（8戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るショウナンハピネスを上がり2位タイの末脚でクビ差だけ差し切って2勝目を獲得した。

4歳（2000年）

1月23日、中3週で迎えた11戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（9戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るステイゴールドを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて念願の重賞初制覇を果たした。

5月20日、約4か月の休み明けで迎えた12戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（10戦3勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、勝ったステイゴールドにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月25日、中4週で迎えた13戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（11戦3勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

10月8日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（12戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

11月5日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡部幸雄騎手（13戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のメジロロンザンを半馬身振り切って2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

11月26日、中2週で迎えた16戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で岡部幸雄騎手（14戦4勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

12月24日、中3週で迎えた17戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で岡部幸雄騎手（15戦4勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

5歳（2001年）

3月24日、約3か月の休養明けで迎えた18戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で岡部幸雄騎手（16戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、伸びてきたメイショウドトウ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

6月3日、中9週で迎えた19戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚が止まってしまい17着に敗れた。

6歳（2002年）

1月20日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（東京芝2200m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

2月16日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた21戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したナリタトップロードにアタマ差届かず2着となった。

3月31日、中5週で迎えた22戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

5月18日、中6週で迎えた23戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（17戦4勝）。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では速い脚を使えず12着に敗れた。

6月23日、中4週で迎えた24戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（18戦4勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に敗れた。

8月18日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。最後は垂れてしまい16着に終わった。