トーセンマタコイヤ（2011年生、母ミュージカルウェイ）

トーセンマタコイヤ（2011年1月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋また来いや。何度も勝利が来るように」。毛色は青鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時9歳）と交配したミュージカルウェイが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2017年のウェルカムステークス(1600万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、島川隆哉によって9,870万円で落札された。

加藤征弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2014年）

2月2日、デビュー戦はC.デムーロ騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は462kg。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のウエスタンパレードに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4月5日、中8週で迎えた2戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の山吹賞（中山芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のゴールドアクターをハナ差振り切って2勝目を収める

11月2日、約7か月の休み明けで迎えた3戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の精進湖特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線に入ると、前で粘るアグネスドリームを豪脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

12月27日、中7週で迎えた4戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のグレイトフルステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、勝ったマイネルディーンにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

4歳（2015年）

2月15日、中6週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい4着に敗れた。

5歳（2016年）

8月21日、約18か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた6戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の阿賀野川特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

10月30日、中9週で迎えた7戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の精進湖特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったメートルダールにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

11月27日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下のオリエンタル賞（東京芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、後続との差を2馬身以上キープして、極端なスローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のタイセイサミットに3馬身の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

6歳（2017年）

2月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では物凄い伸び脚を見せたが、勝ったメートルダールにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月4日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上1600万下のスピカステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

5月13日、中9週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の緑風ステークス（東京芝2400m 雨/重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

6月17日、中4週で迎えた12戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のジューンステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい7着に敗れた。

10月9日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、3歳以上1600万下の大原ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（4戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したプリメラアスールにクビ差届かず2着に甘んじた。

11月4日、中3週で迎えた14戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

11月26日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では長く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のショウナンマルシェをアタマ差振り切って5勝目を挙げた。

7歳（2018年）

1月6日、中5週で迎えた16戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。17頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、6着に終わった。

5月6日、約4か月の休養明けで迎えた17戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6月10日、中4週で迎えた18戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

10月14日、約4か月の休養明けで迎えた19戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、オクトーバーステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

11月17日、中4週で迎えた20戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

8歳（2019年）

3月13日、約4か月の休養明けで迎えた21戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、Jpn2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

4月11日、中3週で迎えた22戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、エイプリル賞（大井ダート1800m 曇/重）に出走。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後はバテてしまい9着に終わった。