ゴールドアクター（2011年生、母ヘイロンシン）

ゴールドアクター（2011年5月18日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋男優」。毛色は青鹿毛。種牡馬のスクリーンヒーロー（当時7歳）と交配したヘイロンシンが13歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）北勝ファーム。戦績は、中央平地24戦9勝2着3回。2015年の有馬記念(G1)に勝利した他、2017年の宝塚記念(G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

中川公成厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

11月24日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は488kg。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

12月21日、中3週で迎えた2戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。18頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、4着に入った。

3歳（2014年）

1月12日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のバンズームを3/4馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

2月10日、中3週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた4戦目は、3歳500万下のゆりかもめ賞（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（2戦1勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったラングレーにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

4月5日、中7週で迎えた5戦目は、3歳500万下の山吹賞（中山芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で石橋脩騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたトーセンマタコイヤ決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

5月3日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で石橋脩騎手（4戦1勝）。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、4着に入った。

8月2日、約3か月の休み明けで迎えた7戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝2600m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のゴッドフロアーに3馬身半の差をつけて順当に勝利した。

8月23日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の支笏湖特別（札幌芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るテイエムダイパワーを上がり2位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

10月26日、中8週で迎えた9戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦2勝）。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

4歳（2015年）

7月4日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の洞爺湖特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田隼人騎手（3戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のヤマニンアルゴシーに2馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

10月12日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオクトーバーステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田隼人騎手（4戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のサムソンズプライドに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月8日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で吉田隼人騎手（5戦4勝）。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のメイショウカドマツをアタマ差振り切って3連勝で初の重賞タイトルをゲットした。

12月27日、中6週で迎えた13戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉田隼人騎手（6戦5勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のサウンズオブアースをクビ差振り切ってグランプリホースの称号を獲得した。

5歳（2016年）

3月26日、約3か月の休み明けで迎えた14戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で吉田隼人騎手（7戦6勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサウンズオブアースを3/4馬身振り切って5連勝で3つ目の重賞タイトルを手に入れた。

5月1日、中4週で迎えた15戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で吉田隼人騎手（8戦7勝）。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい12着に敗れた。

9月25日、約5か月の休み明けで迎えた16戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で吉田隼人騎手（9戦7勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサトノノブレスをクビ差振り切って4つ目の重賞タイトルを手に入れた。

11月27日、中8週で迎えた17戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 小雨/良）に出走。鞍上は11戦連続で吉田隼人騎手（10戦8勝）。17頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

12月25日、中3週で迎えた18戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で吉田隼人騎手（11戦8勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6歳（2017年）

3月25日、約3か月の休養明けで迎えた19戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で吉田隼人騎手（12戦8勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

4月30日、中4週で迎えた20戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

6月25日、中7週で迎えた21戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったサトノクラウンを3/4馬身捉え切れず2着となった。

7歳（2018年）

1月21日、約7か月の休養明けで迎えた22戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず11着に敗れた。

4月1日、中9週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた23戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（13戦8勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では切れる脚を使えず16着に終わった。

9月23日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた24戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（14戦8勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。