コウチセンプー（1985年生、母サンキヨウハゴロモ）

コウチセンプー（1985年4月8日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のダンサーズイメージ（当時20歳）と交配したサンキヨウハゴロモが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は青森県、生産者は（有）明成牧場。戦績は、中央平地18戦4勝2着2回、地方10戦0勝2着2回。1989年の白樺賞(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

尾形盛次厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1987年）

11月1日、デビュー戦は増沢末夫騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は502kg。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、フェアジャッジに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

11月14日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（福島芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（1戦0勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリバルドクインに約10馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

11月22日、連闘で迎えた3戦目は、2歳オープンの福島3歳ステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で増沢末夫騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

12月20日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、3歳400万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で増沢末夫騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、かなり厳しいペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のモガミポイントに1馬身1/4の差をつけて優勝

3歳（1988年）

1月10日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で増沢末夫騎手（4戦2勝）。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

2月6日、中3週で迎えた6戦目は、鈴木寿騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのヒヤシンス賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい12着に終わった。

7月30日、約6か月の休み明けで迎えた7戦目は、4歳以上900万下の米沢特別（福島芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木寿騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

11月13日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、徳吉一己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のラジオ福島賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず7着に終わった。

11月26日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は増沢末夫騎手（5戦2勝）。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。端をきる形となり、後続との差を5馬身以上キープして、速いペースで馬群を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい6着に終わった。

12月10日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（6戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のナイトスパークに4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月18日、連闘で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の千葉日報杯（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で増沢末夫騎手（7戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、ハーバーシルビアに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

4歳（1989年）

1月21日、中4週で迎えた12戦目は、5歳以上1400万下のアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で増沢末夫騎手（8戦3勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

3月5日、中5週で迎えた13戦目は、5歳以上1400万下の千葉ステークス（中山芝1200m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で増沢末夫騎手（9戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のウエスタンマグマに5馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3月19日、中1週で迎えた14戦目は、G2のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で増沢末夫騎手（10戦4勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

4月23日、中4週で迎えた15戦目は、臼井武騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。17頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって17着に終わった。

5月13日、中2週で迎えた16戦目は、武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は増沢末夫騎手（11戦4勝）。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって13着に終わった。

6月25日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、郷原洋行騎手を鞍上に迎えて、白樺賞（札幌ダート1000m 曇/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月16日、中2週で迎えた18戦目は、BSN杯（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は鈴木寿騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

5歳（1990年）

2月18日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた19戦目は、高橋和宏騎手を鞍上に迎えて、オリオン座特別（足利ダート1700m 晴/不良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。7着に敗れた。

11月25日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から9kg絞って迎えた20戦目は、一般B1（宇都宮ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋和宏騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。6着に敗れた。

12月2日、連闘で迎えた21戦目は、一般B1（宇都宮ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で高橋和宏騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。4着に敗れた。

12月18日、中1週で迎えた22戦目は、オシドリ特別（足利ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で高橋和宏騎手（3戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったオーシヨウボーイから1馬身半差の2着に敗北した。

12月27日、連闘で迎えた23戦目は、一般B1（宇都宮ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で高橋和宏騎手（4戦0勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。6着に終わった。

6歳（1991年）

1月8日、中1週で迎えた24戦目は、一般B1 B2（宇都宮ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で高橋和宏騎手（5戦0勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。3着を確保した。

1月21日、中1週で迎えた25戦目は、恵比寿特別（足利ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で高橋和宏騎手（6戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。6着に敗れた。

2月7日、中1週で迎えた26戦目は、一般B1 B2（足利ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で高橋和宏騎手（7戦0勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。10着に終わった。

5月27日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から33kg減らして迎えた27戦目は、安井良人騎手を鞍上に迎えて、一般C4-5（高知ダート1300m 晴/不良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、勝ったヒダカジヤーネツトから1馬身差の2着に敗北した。

8月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた28戦目は、一般C5-7（高知ダート1300m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安井良人騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。3着に終わった。