キチロクサクラ（2021年生、母エメラルドクイーン）

キチロクサクラ（2021年4月5日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+桜」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のTalismanic（当時8歳）と交配したエメラルドクイーンが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はアサヒ牧場。主な勝ち鞍は2024年の箱乃なかみデビュー2周年記念(一般C19)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、アサヒ牧場から「八戸市場サラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって385万円で落札された。2歳のとき、日本中央競馬会から「JRAブリーズアップセールサラブレッド2歳」に上場され、山本正美によって418万円で落札された。

松永康利厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2023年）

7月8日、デビュー戦は木幡育也騎手を鞍上に据えて、牝馬限定2歳戦のメイクデビュー福島（福島芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は422kg。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

8月6日、中3週で迎えた2戦目は、小林凌大騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の2歳未勝利（札幌芝1500m 雨/重）に出走。14頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではいいところがなく13着に終わった。

8月19日、中1週で迎えた3戦目は、2歳戦の2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林凌大騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

9月24日、中4週で迎えた4戦目は、2歳戦の2歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は木幡育也騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に終わった。

10月15日、中2週で迎えた5戦目は、2歳戦の2歳未勝利（新潟芝1200m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で木幡育也騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

11月5日、中2週で迎えた6戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の2歳未勝利（東京ダート1300m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

11月26日、中2週で迎えた7戦目は、2歳戦の2歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は木幡育也騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず12着に終わった。

12月9日、中1週で迎えた8戦目は、2歳戦の2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は永野猛蔵騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

3歳（2024年）

4月7日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1150m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手が足りず8着に終わった。

4月28日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は木幡育也騎手（4戦0勝）。15頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では目立つような脚を使えず最後はマジカルステップと並んで12着同着となった。

6月9日、中5週で迎えた11戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1000m 曇/良）に出走。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

6月23日、中1週で迎えた12戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐々木大輔騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。競走中止となった。

10月8日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、明星晴大騎手を鞍上に迎えて、一般C19（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

10月23日、中1週で迎えた14戦目は、カサオク・サンクス賞（笠松ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で明星晴大騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

11月6日、中1週で迎えた15戦目は、一般C16（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で明星晴大騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた16戦目は、一般C16（笠松ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で明星晴大騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

12月10日、中1週で迎えた17戦目は、箱乃なかみデビュー2周年記念（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で明星晴大騎手（4戦0勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のメイショウイゾウに6馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

4歳（2025年）

1月8日、中3週で迎えた18戦目は、書初め特別（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で明星晴大騎手（5戦1勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

1月22日、中1週で迎えた19戦目は、一般C15（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で明星晴大騎手（6戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のヒルノヴィクトリアに3馬身の差をつけて2勝目を手にした。

2月6日、中1週で迎えた20戦目は、東川慎騎手を鞍上に迎えて、オーロラ特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。