エイシンイルハーン（2018年生、母エイシンラトゥナ）

エイシンイルハーン（2018年3月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+現在のイランのあたりにあった王朝の名前」。毛色は鹿毛。種牡馬のエイシンヒカリ（当時7歳）と交配したエイシンラトゥナが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。主な勝ち鞍は2022年の4歳以上C1。

経歴

デビュー前

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

12月19日、デビュー戦は藤井勘一郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は480kg。18頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚を伸ばせず13着に終わった。

3歳（2021年）

1月17日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中京ダート1900m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤井勘一郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず6着に終わった。

3月27日、中9週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤井勘一郎騎手（2戦0勝）。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったサルマンにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

4月11日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で藤井勘一郎騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月1日、中2週で迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、勝ったウラエウスに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5月29日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中京ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

6月20日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したクリノアンビシャスにアタマ差届かず2着に甘んじた。

7月3日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったダノンバジリアに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

7月18日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（4戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

8月15日、中3週で迎えた10戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったトーアエレクトロンに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

12月1日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、竹村達也騎手を鞍上に迎えて、デージー賞（園田ダート1870m 晴/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったメイショウカークスに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

12月14日、中1週で迎えた12戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2（園田ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るエイシンニーダーを次元の違う末脚で半馬身差し切って待望の初勝利を挙げた。

4歳（2022年）

1月4日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上C1（園田ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で下原理騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るガールズヒロインを強烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

1月25日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上C1（姫路ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で下原理騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

2月8日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上C1（姫路ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で下原理騎手（3戦2勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では超凡な末脚を披露したが、3着に終わった。

5月26日、約3か月半の休み明けで迎えた16戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2（園田ダート1870m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るサンライズアカシアを次元の違う末脚でアタマ差だけ差し切って制した。

6月10日、中1週で迎えた17戦目は、大山真吾騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C1（園田ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったガールズヒロインに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

6月24日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上C1（園田ダート1870m 晴/良）に出走。鞍上は下原理騎手（4戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたカドカラハジマル決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

7月20日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上C1（園田ダート1870m 晴/稍重）に出走。鞍上は吉村智洋騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では弾けるような伸びで猛進したが、伸びてきたシュルヴィーヴル決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

8月3日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上C1（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

8月17日、中1週で迎えた21戦目は、チャオ特別（園田ダート1870m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で吉村智洋騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

12月29日、約4か月半の休み明けで迎えた22戦目は、C2 3歳以上特別（園田ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は大山真吾騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るラインオンザトップを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて休み明け初戦を制した。

デビュー前

坂本和也厩舎（兵庫）へ入厩。

5歳（2023年）

1月27日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上C1（姫路ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で大山真吾騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

2月7日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上C1（姫路ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で大山真吾騎手（3戦1勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

2月28日、中2週で迎えた25戦目は、永森大智騎手を鞍上に迎えて、一般B2（高知ダート1600m 晴/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

3月6日、連闘で迎えた26戦目は、佐原秀泰騎手を鞍上に迎えて、土佐の日曜市特別（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

3月14日、連闘で迎えた27戦目は、一般B2（高知ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で佐原秀泰騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち味のガッツで最後まで奮闘したが、勝ったサンロックランドに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

3月21日、連闘で迎えた28戦目は、妙見山特別（高知ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で佐原秀泰騎手（2戦0勝）。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

4月15日、中3週で迎えた29戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、四万十川特別（高知ダート1800m 曇/不良）に出走。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が衰えて12着に終わった。

5月10日、中3週で迎えた30戦目は、4歳以上B2（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は大山真吾騎手（4戦1勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

5月25日、中1週で迎えた31戦目は、4歳以上B2二（園田ダート1230m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大山真吾騎手（5戦1勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

6月8日、中1週で迎えた32戦目は、4歳以上B2（園田ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で大山真吾騎手（6戦1勝）。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に終わった。

6月22日、中1週で迎えた33戦目は、4歳以上B2二（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で大山真吾騎手（7戦1勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

7月6日、中1週で迎えた34戦目は、渡辺竜也騎手を鞍上に迎えて、JCSファイナルステージ第2戦（園田ダート1700m 晴/稍重）に出走。12頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

7月19日、中1週で迎えた35戦目は、3歳以上B2（園田ダート1230m 曇/良）に出走。鞍上は大山真吾騎手（8戦1勝）。11頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

8月19日、中3週で馬体重を前走から27kg増やして迎えた36戦目は、山崎雅由騎手を鞍上に迎えて、一般B4（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。9頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

9月2日、中1週で迎えた37戦目は、一般B4（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎雅由騎手（1戦0勝）。8頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず5着に終わった。

6歳（2024年）

2月11日、約5か月半の休み明けで迎えた38戦目は、郷間勇太騎手を鞍上に迎えて、一般C2-2（高知ダート1600m 晴/重）に出走。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦し、3着に入り込んだ。

2月28日、中1週で迎えた39戦目は、一般C1-4（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で郷間勇太騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3月6日、連闘で迎えた40戦目は、アコウ林特別（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で郷間勇太騎手（2戦0勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

3月20日、中1週で迎えた41戦目は、ファイナルレース（高知ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で郷間勇太騎手（3戦0勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のイーグルフェザーをクビ差振り切って優勝

4月6日、中1週で迎えた42戦目は、陽春特別（高知ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で郷間勇太騎手（4戦1勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月20日、中1週で迎えた43戦目は、穀雨特別（高知ダート1300m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で郷間勇太騎手（5戦1勝）。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、4着に入り込んだ。