エルトンバローズ（2020年生、母ショウナンカラット）

エルトンバローズ（2020年3月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「人名より+冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープブリランテ（当時11歳）と交配したショウナンカラットが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は桑田牧場。2023年の毎日王冠(G2)に勝利した他、2023年のマイルチャンピオンシップ(G1)で4着に入るなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

杉山晴紀厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

10月23日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は502kg。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったドクタードリトルにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

12月11日、中6週で迎えた2戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったサトノグランツにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

3歳（2023年）

2月4日、中7週で迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2200m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

3月19日、中5週で迎えた4戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。17頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のように急駛したが、勝ったソーダズリングにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

4月16日、中3週で迎えた5戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサンライズプルートに1馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

5月6日、中2週で迎えた6戦目は、3歳1勝クラス（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で西村淳也騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシルヴァーデュークを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて2勝目を掴み取った。

7月2日、中7週で迎えた7戦目は、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で西村淳也騎手（2戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のシルトホルンを半馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

10月8日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で西村淳也騎手（3戦3勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のソングラインをハナ差振り切って4連勝で2つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

11月19日、中5週で迎えた9戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で西村淳也騎手（4戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

4歳（2024年）

2月25日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で西村淳也騎手（5戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

6月2日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で西村淳也騎手（6戦4勝）。18頭立ての14番人気で16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に終わった。

7月21日、中6週で迎えた12戦目は、ハンデG3の中京記念（小倉芝1800m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は8戦連続で西村淳也騎手（7戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

10月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で西村淳也騎手（8戦4勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。