ソウルラッシュ（2018年生、母エターナルブーケ）

ソウルラッシュ（2018年3月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「魂の突進」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時11歳）と交配したエターナルブーケが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は下河辺牧場。2023年のマイルチャンピオンシップ(G1)で2着に入った他、2022年のマイラーズカップ(G2)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

12月13日、デビュー戦は荻野極騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は496kg。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のレイトンヒルに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2021年）

2月14日、中8週で迎えた2戦目は、3歳1勝クラスのあすなろ賞（小倉芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で荻野極騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

4月24日、中9週で迎えた3戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスの新緑賞（東京芝2300m 晴/良）に出走。6頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく4着に敗れた。

5月16日、中2週で迎えた4戦目は、3歳1勝クラス（中京ダート1800m 小雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は荻野極騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

9月11日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月3日、中2週で迎えた6戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

12月4日、中8週で迎えた7戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のメモリーエフェクトに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

12月25日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラスのクリスマスカップ（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のウインシャーロットを半馬身振り切って3勝目を収める

4歳（2022年）

3月27日、約3か月の休養明けで迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの春興ステークス（中山芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るウインシャーロットを驚異的な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて4勝目をマークした。

4月24日、中3週で迎えた10戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（3戦3勝）。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のホウオウアマゾンを半馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

6月5日、中5週で迎えた11戦目は、G1の農林水産省賞典安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で浜中俊騎手（4戦4勝）。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に敗れた。

10月22日、約4か月半の休み明けで迎えた12戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、G2の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、伸びてきたセリフォス決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

11月20日、中3週で迎えた13戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。17頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、4着に入った。

5歳（2023年）

4月23日、約5か月の休養明けで迎えた14戦目は、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

6月4日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、G1の農林水産省賞典安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（3戦0勝）。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に敗れた。

9月10日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で松山弘平騎手（4戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のウイングレイテストをクビ差振り切って重賞2勝目を挙げた。

11月19日、中9週で迎えた17戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では逸出した伸びを見せたが、伸びてきたナミュール決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

12月10日、G1の香港マイル（香港・シャティン芝1600m）に出走。鞍上は2戦連続でJ.モレイラ騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。4着に終わった。

6歳（2024年）

4月21日、約4か月半の休養明けで迎えた19戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。17頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のセリフォスに1馬身3/4の差をつけて重賞3勝目をマークした。