ウイングレイテスト（2017年生、母グレートキャティ）

ウイングレイテスト（2017年3月31日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+最大の」。毛色は栗毛。種牡馬のスクリーンヒーロー（当時13歳）と交配したグレートキャティが22歳のときに産んだ13番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はコスモヴューファーム。2023年のMBS賞スワンステークス(G2)に勝利した他、2019年のデイリー杯2歳ステークス(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ウインレーシングクラブにて総額1,700万円（4.25万×400口）で一口馬主が募集された。

青木孝文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

6月23日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 曇/重）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したサナチャンに半馬身届かず2着に敗北した。

7月14日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（福島芝1800m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のコスモタイシをハナ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

11月9日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（2戦1勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鮮やかな伸びを見せたが、勝ったレッドベルジュールにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

12月15日、中4週で迎えた4戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で松岡正海騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

3歳（2020年）

3月14日、約3か月の休み明けで迎えた5戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の中日スポーツ賞ファルコンステークス（中京芝1400m 曇/重）に出走。18頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、6着に終わった。

4月11日、中3週で迎えた6戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では圧巻の末脚を発揮し、3着に入った。

5月10日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で大外18番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

10月3日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上3勝クラスの秋風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山武史騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に敗れた。

10月31日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのキタサンブラックメモリアル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（4戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったトラインにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

11月29日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上3勝クラスの立雲峡ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（5戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

4歳（2021年）

1月23日、中7週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの初富士ステークス（中山芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は横山武史騎手（3戦0勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

2月27日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上3勝クラスの幕張ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に敗れた。

5月9日、中9週で迎えた13戦目は、4歳以上3勝クラスの湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山武史騎手（5戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。最後は脚色が衰えて17着に敗れた。

8月28日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた14戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの長岡ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

9月19日、中2週で迎えた15戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの納屋橋ステークス（中京芝1600m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入った。

10月30日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの紅葉ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月20日、中2週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上3勝クラスの秋色ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（6戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に敗れた。

11月28日、連闘で馬体重を前走から12kg絞って迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの立雲峡ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（7戦1勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたラヴユーライヴ決め手に屈してハナ差の2着となった。

5歳（2022年）

1月9日、中5週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの若潮ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（8戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したエイシンチラーを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

1月30日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上3勝クラスの節分ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松岡正海騎手（9戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月9日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの阿武隈ステークス（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で松岡正海騎手（10戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

8月27日、中6週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた22戦目は、3歳以上3勝クラスの長岡ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で松岡正海騎手（11戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したライティアを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

9月18日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのレインボーステークス（中山芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は7戦連続で松岡正海騎手（12戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

10月29日、中5週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの紅葉ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で松岡正海騎手（13戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のアオイシンゴをアタマ差振り切って久しぶりに白星を挙げた。

12月18日、中6週で迎えた25戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で松岡正海騎手（14戦2勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

6歳（2023年）

1月7日、中2週で迎えた26戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で松岡正海騎手（15戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のサクラトゥジュールをクビ差振り切って勝利をモノにする

2月19日、中5週で迎えた27戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は11戦連続で松岡正海騎手（16戦3勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

4月1日、中5週で迎えた28戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で松岡正海騎手（17戦3勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

6月17日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg減らして迎えた29戦目は、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で松岡正海騎手（18戦3勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

7月23日、中4週で迎えた30戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で松岡正海騎手（19戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月10日、中6週で迎えた31戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で松岡正海騎手（20戦3勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたソウルラッシュ決め手に屈してクビ差の2着となった。

10月28日、中6週で迎えた32戦目は、G2のMBS賞スワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で松岡正海騎手（21戦3勝）。18頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では長く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のララクリスティーヌをクビ差振り切って悲願の重賞初制覇を果たした。

12月23日、中7週で迎えた33戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は17戦連続で松岡正海騎手（22戦4勝）。17頭立ての7番人気で大外17番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい8着に敗れた。

7歳（2024年）

2月24日、鞍上は18戦連続で松岡正海騎手（23戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。4着に終わった。