セリフォス（2019年生、母シーフロント）

セリフォス（2019年3月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「エーゲ海にある島名。母名より連想」。毛色は栗毛。種牡馬のダイワメジャー（当時18歳）と交配したシーフロントが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者は追分ファーム。2022年のマイルチャンピオンシップ(G1)に勝利した他、2023年の農林水産省賞典安田記念(G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

Ｇ１サラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

中内田充正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

6月12日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は480kg。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のベルクレスタに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

8月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のアライバルに1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

11月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のソネットフレーズをクビ差振り切って無傷の3連勝で重賞2勝目を挙げた。

12月19日、中4週で迎えた4戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたドウデュース決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

3歳（2022年）

5月8日、約4か月半の休養明けで迎えた5戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

6月5日、中3週で迎えた6戦目は、G1の農林水産省賞典安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

10月22日、約4か月半の休養明けで迎えた7戦目は、G2の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のソウルラッシュをクビ差振り切って重賞3勝目をマークした。

11月20日、中3週で迎えた8戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のダノンザキッドに1馬身1/4の差をつけて下半期マイル王の座を手中に収めた。

4歳（2023年）

3月25日、G1のドバイターフ（アラブ首長国連邦・メイダン芝1800m）に出走。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。5着に終わった。

6月4日、中9週で迎えた10戦目は、G1の農林水産省賞典安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上はD.レーン騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったソングラインにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月19日、約5か月半の休養明けで迎えた11戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

12月10日、G1の香港マイル（香港・シャティン芝1600m）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（3戦2勝）。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。7着に敗れた。

5歳（2024年）

4月21日、約4か月半の休養明けで迎えた13戦目は、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（4戦2勝）。17頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、勝ったソウルラッシュに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。