ダノンザキッド（2018年生、母エピックラヴ）

ダノンザキッド（2018年1月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+人名愛称」。毛色は鹿毛。種牡馬のジャスタウェイ（当時9歳）と交配したエピックラヴが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2020年のホープフルステークス(G1)に勝利した他、2022年の香港カップ(香・G1)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、ダノックスによって1億800万円で落札された。

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

6月28日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。馬体重は496kg。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のワンダフルタウンに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月23日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のタイトルホルダーに1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

12月26日、中4週で迎えた3戦目は、2歳G1のホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のオーソクレースに1馬身1/4の差をつけて2歳中距離王の座に就いた。

3歳（2021年）

3月7日、中9週で迎えた4戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月18日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は勢いを失って15着に敗れた。

10月23日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた6戦目は、G2の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（4戦2勝）。17頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月21日、中3週で迎えた7戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で川田将雅騎手（5戦2勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を披露し、3着に入った。

4歳（2022年）

2月27日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で川田将雅騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

6月5日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、G1の農林水産省賞典安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で川田将雅騎手（7戦2勝）。18頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、6着に終わった。

8月14日、中9週で迎えた10戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で川田将雅騎手（8戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、3着に終わった。

10月9日、中7週で迎えた11戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

11月20日、中5週で迎えた12戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦1勝）。17頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、勝ったセリフォスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

12月11日、G1の香港カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったRomantic Warriorから4馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2023年）

2月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に敗れた。

4月2日、中4週で迎えた15戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入り込んだ。

4月30日、G1のクイーンエリザベス2世カップ（香港・シャティン芝2000m）に出走。7頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。5着に終わった。

6月25日、中7週で迎えた17戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（4戦1勝）。17頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に敗れた。

11月19日、約5か月の休み明けで迎えた18戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（5戦1勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、5着に終わった。

12月10日、G1の香港マイル（香港・シャティン芝1600m）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（6戦1勝）。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。12着に終わった。