タイトルホルダー（2018年生、母メーヴェ）

タイトルホルダー（2018年2月10日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「選手権保持者。父、母父、二代母父がダービー馬なので」。毛色は鹿毛。種牡馬のドゥラメンテ（当時6歳）と交配したメーヴェが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田スタツド。2022年の宝塚記念(G1)に勝利した他、2022年の天皇賞（春）(G1)を制するなど、G1級競走3勝を含む重賞6勝を挙げた。

経歴

デビュー前

当歳のとき、岡田スタッドから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、山田弘によって2,160万円で落札された。

栗田徹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

10月4日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は472kg。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。前に出て、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のノーダブルディップに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月23日、中6週で迎えた2戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、非常に遅いペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、勝ったダノンザキッドにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

12月26日、中4週で迎えた3戦目は、2歳G1のホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

3歳（2021年）

3月7日、中9週で迎えた4戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のシュネルマイスターに1馬身1/4の差をつけて重賞初制覇を遂げる

4月18日、中5週で迎えた5戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の心肺能力で最後まで敢闘したが、エフフォーリアに交わされて3馬身差の2着となった。

5月30日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。17頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を持続できず、6着に終わった。

9月20日、約4か月の休養明けで迎えた7戦目は、3歳G2の朝日杯セントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山武史騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に敗れた。

10月24日、中4週で迎えた8戦目は、3歳G1の菊花賞（阪神芝3000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（2戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪い、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のオーソクレースに5馬身の差をつけて最後の一冠を奪取した。

12月26日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

4歳（2022年）

3月26日、約3か月の休養明けで迎えた10戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一気に末脚を伸ばして、最後は2着のボッケリーニをクビ差振り切って3つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

5月1日、中4週で迎えた11戦目は、G1の天皇賞（春）（阪神芝3200m 外→内晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（2戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のディープボンドに7馬身の差をつけて春の盾を射止めた。

6月26日、中7週で迎えた12戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山和生騎手（3戦2勝）。17頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、圧倒的な末脚を爆発させて、最後は2着のヒシイグアスに2馬身の差をつけてグランプリホースの称号を獲得した。

10月2日、G1の凱旋門賞（フランス・ロンシャン芝2400m）に出走。鞍上は5戦連続で横山和生騎手（4戦3勝）。20頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。11着に終わった。

12月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山和生騎手（5戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

5歳（2023年）

3月25日、約3か月の休養明けで迎えた15戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/不良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で横山和生騎手（6戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のボッケリーニに8馬身の差をつけて連覇達成

4月30日、中4週で迎えた16戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で横山和生騎手（7戦4勝）。17頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。競走中止となった。

9月24日、約5か月の休み明けで迎えた17戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で横山和生騎手（8戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナで最後まで踏ん張ったが、ローシャムパークに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月26日、中8週で迎えた18戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で横山和生騎手（9戦4勝）。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

12月24日、中3週で迎えた19戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で横山和生騎手（10戦4勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、後続との差を5馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では天授のガッツでゴールまで頑張り、3着に入った。

2024年1月5日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。