ボッケリーニ（2016年生、母ポップコーンジャズ）

ボッケリーニ（2016年4月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「人名より」。毛色は栗毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時15歳）と交配したポップコーンジャズが17歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2022年の目黒記念(ハンデG2)に勝利した他、2023年の京都大賞典(G2)で2着に入るなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2019年）

2月3日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は456kg。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

7月27日、約6か月の休み明けで迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のルッチョーラに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月15日、中6週で迎えた3戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月2日、中6週で迎えた4戦目は、3歳以上1勝クラス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアドマイヤポラリスをアタマ差振り切って勝利を手に入れた。

4歳（2020年）

2月1日、約3か月の休養明けで迎えた5戦目は、4歳以上2勝クラスの花見小路特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカイザーミノルに1馬身1/4の差をつけて3勝目をマークした。

3月8日、中4週で迎えた6戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスのトリトンステークス（中京芝1600m 小雨/不良）に出走。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

4月5日、中3週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの難波ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（4戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、勝ったセラピアにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月7日、中8週で迎えた8戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのストークステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では超凡な末脚を発揮したが、4着に終わった。

6月28日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上3勝クラスの江の島ステークス（東京芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るロザムールを上がり4位タイの末脚で半馬身差し切って勝利を手に入れた。

8月30日、中8週で迎えた10戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったサラキアにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

11月1日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したランブリングアレーに半馬身届かず2着に敗北した。

12月12日、中5週で迎えた12戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のシゲルピンクダイヤをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

5歳（2021年）

2月21日、中9週で迎えた13戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したテリトーリアルにハナ差届かず2着に甘んじた。

5月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天賦の負けん気を発揮してゴールまで勇戦したが、5着に終わった。

7月18日、中9週で迎えた15戦目は、ハンデG3のトヨタ賞中京記念（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

11月20日、約4か月の休養明けで迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったラーゴムにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

12月11日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（3戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6歳（2022年）

1月23日、中5週で迎えた18戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

3月26日、中8週で迎えた19戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（4戦0勝）。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したタイトルホルダーを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

5月29日、中8週で迎えた20戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（5戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では息長く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマイネルウィルトスを3/4馬身振り切って2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

10月10日、約4か月半の休養明けで迎えた21戦目は、G2の京都大賞典（阪神芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（6戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、勝ったヴェラアズールにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

11月27日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた22戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（7戦1勝）。18頭立ての9番人気で大外18番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後はバタバタになってしまい17着に敗れた。

12月25日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた23戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で浜中俊騎手（8戦1勝）。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず11着に終わった。

7歳（2023年）

3月25日、約3か月の休養明けで迎えた24戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で浜中俊騎手（9戦1勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったタイトルホルダーに詰め切れず、8馬身差の2着となった。

6月3日、中9週で迎えた25戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で浜中俊騎手（10戦1勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るフェーングロッテンをクビ差だけ差し切って3つ目の重賞タイトルを奪取した。

6月25日、中2週で迎えた26戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で浜中俊騎手（11戦2勝）。17頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

10月9日、約3か月半の休み明けで迎えた27戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で浜中俊騎手（12戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したプラダリアにクビ差届かず2着に惜敗した。

12月2日、中7週で迎えた28戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したベラジオオペラにハナ差届かず2着に甘んじた。

8歳（2024年）

1月21日、中6週で迎えた29戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（13戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したチャックネイトにハナ差届かず2着に甘んじた。

3月23日、中8週で迎えた30戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（14戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。