プラダリア（2019年生、母シャッセロール）

プラダリア（2019年4月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「草原(ポルトガル語)」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時17歳）と交配したシャッセロールが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はオリエント牧場。2023年の京都大賞典(G2)に勝利した他、2024年の京都記念(G2)を制するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

池添学厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2022年）

1月15日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったマテンロウボンドにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

1月29日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、勝ったハイコーストに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

3月19日、中6週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神芝2400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のニシノクレセントに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4月30日、中5週で迎えた4戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のロードレゼルを半馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

5月29日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で池添謙一騎手（4戦2勝）。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

9月25日、約4か月の休み明けで迎えた6戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で池添謙一騎手（5戦2勝）。17頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

10月23日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G1の菊花賞（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で池添謙一騎手（6戦2勝）。18頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

4歳（2023年）

1月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（中京芝2200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、3着に入った。

2月12日、中3週で迎えた9戦目は、G2の京都記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（7戦2勝）。13頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入った。

5月28日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（8戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6月25日、中3週で迎えた11戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/良）に出走。17頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、6着に入り込んだ。

9月3日、中9週で迎えた12戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（9戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

10月9日、中4週で迎えた13戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（10戦2勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のボッケリーニをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

12月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、B.ムルザバエフ騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい14着に終わった。

5歳（2024年）

2月11日、中6週で迎えた15戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（11戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のベラジオオペラを3/4馬身振り切って3つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

3月31日、中6週で迎えた16戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（12戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。