ディープボンド（2017年生、母ゼフィランサス）

ディープボンド（2017年2月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「深い絆」。毛色は青鹿毛。種牡馬のキズナ（当時7歳）と交配したゼフィランサスが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は村田牧場。2021年の有馬記念(G1)で2着に入った他、2023年の天皇賞（春）(G1)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、村田牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、前田幸治によって1,782万円で落札された。

大久保龍志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

10月13日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 晴/重）に出走。馬体重は486kg。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

11月3日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では圧倒的な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のアイアンバローズに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2020年）

1月5日、中8週で迎えた3戦目は、3歳1勝クラスの福寿草特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

4月4日、約3か月の休養明けで迎えた4戦目は、3歳1勝クラスのアザレア賞（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（3戦1勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、伸びてきたフライライクバード決め手に屈して半馬身差の2着となった。

4月19日、中1週で迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての18番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

5月9日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（4戦1勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のマンオブスピリットをクビ差振り切って重賞ウィナーの称号をつかんだ。

5月31日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（5戦2勝）。18頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

9月27日、約4か月の休み明けで迎えた8戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（6戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

10月25日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（7戦2勝）。18頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

4歳（2021年）

1月5日、中9週で迎えた10戦目は、ハンデG3の日刊スポーツ賞中山金杯（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で和田竜二騎手（8戦2勝）。17頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びを欠き14着に敗れた。

3月21日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で和田竜二騎手（9戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のユーキャンスマイルに5馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

5月2日、中5週で迎えた12戦目は、G1の天皇賞（春）（阪神芝3200m 外→内晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で和田竜二騎手（10戦3勝）。17頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、伸びてきたワールドプレミア決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

9月12日、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G2のフォワ賞（フランス・ロンシャン芝2400m）に出走。6頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のBroomeに1馬身半の差をつけて3つ目の重賞タイトルを手に入れた。

10月3日、M.バルザローナ騎手を鞍上に迎えて、G1の凱旋門賞（フランス・ロンシャン芝2400m）に出走。14頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。14着に終わった。

12月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（11戦3勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、勝ったエフフォーリアにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

5歳（2022年）

3月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（12戦3勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアイアンバローズを3/4馬身振り切って連覇達成

5月1日、中5週で迎えた17戦目は、G1の天皇賞（春）（阪神芝3200m 外→内晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（13戦4勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったタイトルホルダーに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

6月26日、中7週で迎えた18戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（14戦4勝）。17頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

10月2日、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G1の凱旋門賞（フランス・ロンシャン芝2400m）に出走。20頭立ての18番人気で5番ゲートからスタート。18着に終わった。

12月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は勢いを失って8着に敗れた。

6歳（2023年）

3月19日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（15戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

4月30日、中5週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた22戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（16戦4勝）。17頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、勝ったジャスティンパレスにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

6月25日、中7週で迎えた23戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（17戦4勝）。17頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

10月9日、約3か月半の休養明けで迎えた24戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（18戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月26日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた25戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で和田竜二騎手（19戦4勝）。18頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

12月24日、中3週で迎えた26戦目は、T.マーカンド騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚がパッとせず15着に終わった。

7歳（2024年）

3月17日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/稍重）に出走。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。