ユーキャンスマイル（2015年生、母ムードインディゴ）

ユーキャンスマイル（2015年5月3日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「笑ってごらん」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時14歳）と交配したムードインディゴが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2020年の阪神大賞典(G2)に勝利した他、2018年の菊花賞(G1)で3着に入るなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

11月5日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったスラッシュメタルに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月9日、中4週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったリュヌルージュに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

3歳（2018年）

1月6日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のノストラダムスに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

2月17日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、3歳500万下のつばき賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のダークナイトムーンをクビ差振り切って2勝目を手中に収めた。

3月24日、中4週で迎えた5戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

5月5日、中5週で迎えた6戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、6着に入り込んだ。

8月19日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の阿賀野川特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のダブルフラットを半馬身振り切って3勝目をゲットした。

10月21日、中8週で迎えた8戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（5戦2勝）。18頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

4歳（2019年）

1月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、ハンデ戦でオープンの万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（6戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のように急駛したが、抜け出したヴォージュにハナ差届かず2着に甘んじた。

2月16日、中5週で迎えた10戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線に入ると、前で粘るサンデームーティエを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて重賞ウィナーの称号を勝ち取った。

4月28日、中9週で迎えた11戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

9月1日、約4か月の休養明けで迎えた12戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のジナンボーをクビ差振り切って重賞2勝目をマークした。

10月27日、中7週で迎えた13戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岩田康誠騎手（3戦2勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を披露し、4着に入った。

11月24日、中3週で迎えた14戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で岩田康誠騎手（4戦2勝）。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、5着に終わった。

5歳（2020年）

3月22日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で岩田康誠騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトーセンカンビーナに1馬身3/4の差をつけて3つ目の重賞タイトルをつかんだ。

5月3日、中5週で迎えた16戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を披露したが、4着に終わった。

11月8日、約6か月半の休み明けで迎えた17戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（6戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月29日、中2週で迎えた18戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（7戦3勝）。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が冴えず12着に敗れた。

12月27日、中3週で迎えた19戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（8戦3勝）。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。

6歳（2021年）

3月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、勝ったディープボンドに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

5月2日、中5週で迎えた21戦目は、G1の天皇賞（春）（阪神芝3200m 外→内晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。17頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

8月22日、約3か月半の休養明けで迎えた22戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

10月31日、中9週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた23戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に終わった。

11月28日、中3週で迎えた24戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤岡佑介騎手（4戦0勝）。18頭立ての14番人気で16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に終わった。

12月26日、中3週で迎えた25戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤岡佑介騎手（5戦0勝）。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

7歳（2022年）

3月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた26戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で藤岡佑介騎手（6戦0勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

5月1日、中5週で迎えた27戦目は、G1の天皇賞（春）（阪神芝3200m 外→内晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で藤岡佑介騎手（7戦0勝）。18頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に終わった。

9月4日、約4か月の休み明けで迎えた28戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦1勝）。18頭立ての9番人気で17番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したカラテを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

11月6日、中8週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた29戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（2戦1勝）。18頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

12月3日、中3週で迎えた30戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（3戦1勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

8歳（2023年）

3月19日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた31戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋脩騎手（4戦1勝）。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。

5月28日、中9週で迎えた32戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で石橋脩騎手（5戦1勝）。18頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に終わった。

9月3日、約3か月半の休み明けで迎えた33戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で石橋脩騎手（6戦1勝）。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したノッキングポイントを差し切れず、1馬身差の2着となった。

11月5日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた34戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で石橋脩騎手（7戦1勝）。18頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを16番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に終わった。

12月9日、中4週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた35戦目は、L.L.モリス騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では決め手が足りず8着に終わった。

9歳（2024年）

3月17日、約3か月半の休養明けで迎えた36戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/稍重）に出走。鞍上は荻野琢真騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり13着に終わった。

2024年3月28日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。