ジナンボー（2015年生、母アパパネ）

ジナンボー（2015年3月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「次男坊(アパパネの次男)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時13歳）と交配したアパパネが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2020年の新潟記念(ハンデG3)で2着に入った他、2020年の小倉大賞典(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

堀宣行厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

6月11日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のダンシングチコに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2018年）

10月13日、約16か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた2戦目は、3歳以上500万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のパルクデラモールに1馬身3/4の差をつけて休養明け初戦をモノにした。

11月3日、中2週で迎えた3戦目は、C.オドノヒュー騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の南武特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が衰えて6着に敗れた。

4歳（2019年）

2月23日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の富里特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のトータルソッカーを半馬身振り切って3勝目をゲットした。

4月20日、中7週で迎えた5戦目は、4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（3戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

6月15日、中7週で迎えた6戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのジューンステークス（東京芝2000m 雨/不良）に出走。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のシンギュラリティに1馬身半の差をつけて4勝目を収める

9月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上はM.デムーロ騎手（4戦3勝）。18頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではシャープな伸びを見せたが、伸びてきたユーキャンスマイル決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

11月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 曇/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

5歳（2020年）

2月23日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた9戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

4月5日、中5週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた10戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

7月12日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた11戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。

9月6日、中7週で迎えた12戦目は、ハンデG3の農林水産省賞典新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（5戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、ブラヴァスにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

11月1日、中7週で迎えた13戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（6戦3勝）。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず7着に終わった。

6歳（2021年）

2月14日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着を確保した。

3月14日、中3週で迎えた15戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/重）に出走。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

7歳（2022年）

5月7日、約14か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

2022年8月25日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。