ジャスティンパレス（2019年生、母パレスルーマー）

ジャスティンパレス（2019年4月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+母名の一部」。毛色は青鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時17歳）と交配したパレスルーマーが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2023年の天皇賞（春）(G1)に勝利した他、2023年の天皇賞（秋）(G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、麻布商事によって2億900万円で落札された。

杉山晴紀厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

9月12日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は444kg。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアカデミーに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月14日、中8週で迎えた2戦目は、2歳1勝クラスの黄菊賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。6頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るメイショウゲキリンを鬼脚で3/4馬身差し切って下馬評通りの実力を証明した。

12月28日、中5週で迎えた3戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳G1のホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したキラーアビリティを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

3歳（2022年）

4月17日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

5月29日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

9月25日、約4か月の休み明けで迎えた6戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。17頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のヤマニンゼストに3馬身半の差をつけて重賞ウィナーの称号をつかんだ。

10月23日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G1の菊花賞（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では稲妻のようなを披露したが、3着に終わった。

12月25日、中8週で迎えた8戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鮫島克駿騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

4歳（2023年）

3月19日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のボルドグフーシュに1馬身3/4の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手にした。

4月30日、中5週で迎えた10戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（3戦3勝）。17頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のディープボンドに2馬身半の差をつけて最強ステイヤーの称号を手に入れた。

6月25日、中7週で迎えた11戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（3戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月29日、約4か月の休み明けで迎えた12戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したイクイノックスを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

12月24日、中7週で迎えた13戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、4着に終わった。

5歳（2024年）

3月30日、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、G1のドバイシーマクラシック（アラブ首長国連邦・メイダン芝2410m）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。4着に終わった。