キラーアビリティ（2019年生、母キラーグレイシス）

キラーアビリティ（2019年1月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「素晴らしい能力、才能。母名、一族名より連想」。毛色は青鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時17歳）と交配したキラーグレイシスが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2021年のホープフルステークス(G1)に勝利した他、2022年の中日新聞杯(ハンデG3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額1億円（25万×400口）で一口馬主が募集された。

斉藤崇史厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

6月27日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は466kg。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

8月28日、中8週で迎えた2戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のパーソナルハイに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月30日、中8週で迎えた3戦目は、2歳オープンの萩ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、伸びてきたダノンスコーピオン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

12月28日、中7週で迎えた4戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、2歳G1のホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、長く末脚を持続させて、最後は2着のジャスティンパレスに1馬身半の差をつけて2歳中距離王の称号を手にした。

3歳（2022年）

4月17日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場なく13着に敗れた。

5月29日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山武史騎手（2戦1勝）。18頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、6着に終わった。

11月6日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に敗れた。

12月10日、中4週で迎えた8戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のマテンロウレオをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

4歳（2023年）

2月12日、中8週で迎えた9戦目は、B.ムルザバエフ騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

4月2日、中6週で迎えた10戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚が振るわず13着に終わった。

5月7日、中4週で迎えた11戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り雨/不良）に59kgの斤量を背負って出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、5着に終わった。

10月21日、約5か月半の休養明けで迎えた12戦目は、G2の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は横山武史騎手（3戦1勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず12着に終わった。

12月9日、中6週で迎えた13戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上はB.ムルザバエフ騎手（1戦0勝）。17頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

5歳（2024年）

2月24日、鞍上はC.デムーロ騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったSpirit Dancerから1馬身差の2着に敗北した。

3月31日、中4週で迎えた15戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚がパッとせず15着に終わった。