ヤマニンゼスト（2019年生、母ヤマニンバステト）

ヤマニンゼスト（2019年4月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+熱意」。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時20歳）と交配したヤマニンバステトが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は錦岡牧場。2022年の神戸新聞杯(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

千田輝彦厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

10月16日、デビュー戦は酒井学騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は500kg。15頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

3歳（2022年）

2月6日、約4か月の休養明けで迎えた2戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

2月20日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、木幡育也騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

4月24日、中8週で迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず9着に敗れた。

5月7日、中1週で迎えた5戦目は、鷲頭虎太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のサトノリーベをハナ差振り切って初白星を挙げた。

7月24日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌芝1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で鷲頭虎太騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のプリペアードに2馬身半の差をつけて2勝目を挙げた。

8月14日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラスの藻岩山特別（札幌芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で鷲頭虎太騎手（2戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

9月25日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（中京芝2200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。17頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったジャスティンパレスに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

10月23日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた9戦目は、3歳G1の菊花賞（阪神芝3000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、6着に入り込んだ。

4歳（2023年）

1月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、ハンデG2の日経新春杯（中京芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。