シュネルマイスター（2018年生、母Serienholde）

シュネルマイスター（2018年3月23日）は、ドイツで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「スピードの名人(独)」。毛色は鹿毛。種牡馬のKingman（当時7歳）と交配したSerienholdeが6歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地1戦1勝。2021年のNHKマイルカップ(G1)に勝利した他、2022年の農林水産省賞典安田記念(G1)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額5,000万円（125万×40口）で一口馬主が募集された。

手塚貴久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

9月5日、デビュー戦は横山武史騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るテンウォークライを強烈な末脚で3/4馬身差し切って初白星を挙げた。

12月19日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスのひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では豪脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のワザモノに3馬身の差をつけて順当に勝利した。

3歳（2021年）

3月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったタイトルホルダーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月9日、中8週で迎えた4戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のソングラインをハナ差振り切って3歳マイル王の座を手に入れた。

6月6日、中3週で迎えた5戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は横山武史騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

10月10日、約4か月の休み明けで迎えた6戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（3戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のダノンキングリーをアタマ差振り切って2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

11月21日、中5週で迎えた7戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は横山武史騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見事な伸び脚を見せたが、勝ったグランアレグリアにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

4歳（2022年）

3月26日、G1のドバイターフ（アラブ首長国連邦・メイダン芝1800m）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（4戦3勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。8着に終わった。

6月5日、中9週で迎えた9戦目は、G1の農林水産省賞典安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（5戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったソングラインにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

10月2日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山武史騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。

11月20日、中6週で迎えた11戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（6戦3勝）。17頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、5着に終わった。

12月11日、G1の香港マイル（香港・シャティン芝1600m）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（7戦3勝）。9頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。9着に終わった。

5歳（2023年）

2月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、T.バシュロ騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

4月23日、中7週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた14戦目は、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（8戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のガイアフォースをクビ差振り切って3つ目の重賞タイトルを掴み取った。

6月4日、中5週で迎えた15戦目は、G1の農林水産省賞典安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（9戦4勝）。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では超凡な末脚を披露したが、3着に終わった。

10月8日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（10戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では出色の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月19日、中5週で迎えた17戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（11戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

2023年11月30日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。