ダノンキングリー（2016年生、母マイグッドネス）

ダノンキングリー（2016年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+王にふさわしい。王位に君臨することを願って」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時14歳）と交配したマイグッドネスが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は三嶋牧場。2021年の安田記念(G1)に勝利した他、2019年の日本ダービー（東京優駿）(G1)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

萩原清厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

10月8日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は450kg。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のカレンブーケドールをアタマ差振り切って初白星を挙げた。

12月15日、中9週で迎えた2戦目は、2歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のミトロジーに3馬身半の差をつけて2勝目をマークした。

3歳（2019年）

2月10日、中7週で迎えた3戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦2勝）。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るアドマイヤマーズを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

4月14日、中8週で迎えた4戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月26日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（4戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したロジャーバローズにクビ差届かず2着に惜敗した。

10月6日、約4か月半の休養明けで迎えた6戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で戸崎圭太騎手（5戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線に入ると、前で粘るアエロリットを異次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて重賞2勝目を挙げた。

11月17日、中5週で迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

4歳（2020年）

3月1日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のラッキーライラックに1馬身3/4の差をつけて3つ目の重賞タイトルをゲットした。

4月5日、中4週で迎えた9戦目は、G1の大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

6月7日、中8週で迎えた10戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（6戦4勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

11月1日、約5か月の休養明けで迎えた11戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（7戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

5歳（2021年）

6月6日、約7か月の休み明けで迎えた12戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のグランアレグリアをアタマ差振り切って上半期マイル王の座を勝ち取った。

10月10日、約4か月の休養明けで迎えた13戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、伸びてきたシュネルマイスター決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

12月12日、G1の香港マイル（香港・シャティン芝1600m）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。8着に終わった。